地球温暖化や環境汚染などの課題に直面する現代社会において、脱炭素化は喫緊の課題となっています。
私たちの日常生活において、地球環境を考慮しつつ行動することがますます重要となっています。その中で、キャッシュレス決済が環境への貢献と便利な支払い手段を提供する方法として注目を浴びています。
本記事では、キャッシュレス決済が持続可能な社会への一歩となる理由や実践方法について探っていきます。
1. 脱炭素化が進む背景
気候変動問題への関心の高まり
脱炭素化への動きが世界的に加速している中、2050年までに実質的な温室効果ガスの排出量をゼロにするという日本政府の目標は、持続可能な未来を築くための重要な方針と位置づけられています。この方針は、国際的な動向と国内外での気候変動問題への関心の高まりに支えられています。
特に、ヨーロッパ連合(EU)が脱炭素の取り組みが不十分な国からの輸入品に対して関税を課すという措置を導入する方針を示したことは、国際的な環境政策の変化を示すものです。
国際市場での競争力を失わない為に
脱炭素化への取り組みが不可欠であるという世界的な認識が高まり、脱炭素化を進めない企業や国は、国際市場での競争力を失う可能性があります。このような国際的な潮流の中で、日本政府も大胆な脱炭素化への投資と取り組みを推進しています。
政府の方針は、これらの国際的な動向と危機感に基づき、日本企業の競争力を守り、新たなビジネスチャンスを掴むためのものです。また、これは国内の環境問題や気候変動に対する国民の関心が高まっていることも反映しています。
脱炭素社会の転換期は2050年
2050年までに実質的なゼロエミッションを達成するためには、エネルギーの効率化、再生可能エネルギーの普及、環境技術への投資など、大規模で包括的な取り組みが必要です。
このような背景から、政府は2050年の実質ゼロエミッションの目標を掲げ、脱炭素化への取り組みを促進する方針を打ち出しました。これは、国際的な環境政策の変化に適応し、日本が持続可能な未来に向けたリーダーシップを発揮するためのものです。
2. キャッシュレス決済の環境へのメリット
日本の経済産業省が、オランダ中央銀行の調査データ(2017-2018)を基に作成したグラフをご覧ください。
このようにCO2排出量が少ないキャッシュレス決済は、「脱炭素社会」への貢献に繋がると考えられています。具体的にどのように脱炭素化につながるのかを、以下でご紹介していきます。
資源の節約
キャッシュレス決済は紙幣や硬貨の使用を削減することから、紙や金属資源の消費を抑えることができます。現金には紙幣を製造するために大量の木材が必要であり、硬貨の製造には鉱物資源が使用されます。キャッシュレス決済が普及することで、森林伐採や鉱物採掘などの資源消費が減り、それに伴う自然環境への負荷も軽減されます。
カーボンフットプリントの削減
キャッシュレス決済は紙の領収書や明細の印刷を不要とし、さらにオンライン取引は物理的な移動を減らすことで、二酸化炭素の排出量を抑制します。従来の紙による取引に比べて、キャッシュレス化によって印刷や紙の使用が減るため、森林破壊を抑制することができます。
※カーボンフットプリント(CFP)
CFPは、製品やサービスが提供される過程全体で排出される温室効果ガスの量を、二酸化炭素(CO2)に換算し、製品やサービスの環境への影響を明示的に示す手法です。
エネルギーの効率化
キャッシュレス決済は、紙幣や硬貨の製造、輸送、保管といった各過程でエネルギー消費を削減します。また、デジタルデータの管理は物理的な資産の取り扱いよりもエネルギー効率が高く、インターネットやクラウド上のデータストレージを活用することで、情報伝達におけるエネルギー消費も低減されます。
プラスチックの削減
キャッシュレス決済の普及により、紙幣や硬貨に代わる環境にやさしい代替手段としてスマホ決済やQRコード決済が広まりつつあります。これによって、プラスチック製のカードを使わなくて済むので、プラスチックの削減に繋がります。
これらの環境へのメリットは、キャッシュレス決済の普及により、資源の節約や二酸化炭素排出量の削減、エネルギーの効率化、プラスチック使用量の削減といった形で実現されてきています。
3. 脱炭素化に最適なデジタルカード
デジタルカードとは
デジタルカードは、スマートフォン上に生成されるクレジットカードの一種です。スマートフォンにカード番号が発行されることで、オンラインショッピングサイトや対応店舗での支払いに即座に利用することができます。
物理的なプラスチックカードと同様の支払い機能が搭載されているので、一括払い以外にリボ払いや分割払いも選択できます。
デジタルカードは、スマートフォンアプリやタブレットを介してアクセスし、カード情報を確認&入力して、商品をオンラインで購入することができます。
一般的に、クレジットカード会社が提供している専用アプリを使用します。アプリには個人のカード情報が登録され、必要な場合には暗号化されたパスワードや生体認証(指紋認証や顔認証)を使用してアクセスできます。
SAISON CARD Digital for becoz
株式会社クレディセゾンから発行されるSAISON CARD Digital for becozは、デジタルカードの利用明細からCO2排出量を可視化する仕組み※1を活用して、利用者のカーボンニュートラルな生活の実現をサポートしています。
これにより、利用者は自分の購入について、より教育的な意思決定をする力を得ることができます。例えば、どの商品がより環境に優しいのかを把握し、エコフレンドリーな選択を行うことができます。
※1 CO2排出量を可視化する仕組み
23年11月時点で、株式会社クレディセゾンは、持続可能な社会実現に向けて、CO2排出量を可視化するデジタルカードを開発した国内唯一のクレジットカード会社。
プラスチックカードの発行無し
「SAISON CARD Digital for becoz」はスマートフォンアプリ上にデジタルカードを発行し、プラスチックカードを発行しません。プラスチックを使用せず、ご利用明細の各種手続きもアプリ上でできる、環境に配慮した決済サービスです。
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購入データからCO2排出量を可視化
食事をする、服を買う、車で移動する。わたしたちの生活は、CO2を排出しながら成り立っています。「SAISON CARD Digital for becoz」では、そのCO2排出量を、デジタルカードの利用情報から自動計算し、環境価値※2を可視化することができます。
※2 環境価値
環境価値とは、地球のサステナビリティを担保するためのモノやコトが有する価値のことを言います。例)CO2排出削減量、カーボンクレジット、プラスチック消費削減量、水使用削減量など。
【補足情報】
当アプリのCO2排出量は、環境省と経済産業省が公開している「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」内に記載されている「排出原単位データベース」と、総務省統計局の「家計調査」をもとに掛け算をし、金額ベースで平均排出量を概算しています。
環境に配慮した行動を選択できる
さらに「SAISON CARD Digital for becoz」では、排出したCO2を削減し、気候変動に対して有効なアクションをとれます。それがカーボン・オフセットプランの購入です。
カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けられない温室効果ガス(例:CO2)の排出を最小限に抑えるために努力すると同時に、避けられない排出量に見合った温室効果ガスの削減活動への投資などを通じて、排出された温室効果ガスを補う手法です。
つまり、排出量を削減する努力をする一方で、残る排出量を、排出削減活動や森林整備といった活動でCO2を削減することで、環境への負荷を相殺するという考え方です。
「SAISON CARD Digital for becoz」では、再生可能エネルギー、森林保全、省エネルギーに関連するプログラム(カーボン・オフセット)を支援するプランがあるのも魅力の一つです。
このような取り組みが進むことで、私たちはより持続可能な未来に向けて進展し、消費者と企業が共に行動し、地球環境への負荷を軽減することができるでしょう。
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4. 未来の持続可能な社会に向けて
「未来の持続可能な社会に向けて」は、私たちの共通の目標であり、サステナブルな未来を築くための責任ある取り組みが不可欠です。持続可能性を追求することは、環境の保護だけでなく、社会的公正と経済的繁栄の両立を目指すことでもあります。
この目標を達成するためには、私たち一人ひとりの行動が重要です。エネルギーの節約、リサイクル、サステナブルな商品の選択、環境に配慮したライフスタイルの採用など、日々の小さな選択が大きな変化をもたらします。
政府、企業、個人が協力し合い、持続可能な社会を築くためのイノベーション、政策、行動を推進することが必要です。この取り組みは、地球環境や社会の課題に対処するための長期的な取り組みであり、未来の世代により良い地球を残すための重要な一歩となります。
サステナブルな社会を築くことは容易なことではありませんが、地球全体がその実現に向けて前進することが不可欠です。私たちの選択と行動がこの大きな目標を達成するための鍵となります。
持続可能な未来を築くために、私たちは今日から行動を起こす必要があります。
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