クロコダイル革関連用語集

革の種類

スモールクロコダイル(イリエワニ)

産地はオーストラリアやパプアニューギニア、そしてインドネシア。主に養殖されたクロコダイルの革。クロコダイル革の中でも最高級と称される種類。スモールクロコダイルという名前からも想像つくように、クロコダイル種の中でも、細かい長方形の鱗が美麗に揃っているのが特徴です。横腹の腑は丸みを帯びています。

ナイルクロコダイル(ナイルワニ)

主にジンバブエなどのアフリカ諸国で養殖されている種。スモールクロコダイル革と同様に、腹部の腑柄は長方形の形をしておりますが、少しサイズが大きめです。そして腹部から横腹にかけての腑の形があまり変化しないのも特徴です。

ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)

名前の通り、ニューギニア島に生息するクロコダイル種。ラージとあるようにスモールクロコダイルの腑の大きさと比べると大き目のサイズになります。

シャムクロコダイル(シャムワニ)

シャムという名は、タイ王国の旧名。生息地は東南アジアに分布。革になるのは、100%が養殖。シャムの腑柄は、少し大きめのサイズになったスモールクロコダイルのそれに似ております。First Reachの全プロダクトにはシャムクロコダイル革を使用しております。

Crocodylus siamensis

シャムクロコダイルの学名。CITESなどの証明書にもこの学名が記入されます。

型押し

牛革等でクロコダイルの模様を型押ししたもの。型押しの場合、なめした皮に人工的に型押しするので、溝の深さにばらつきがありません。型押しにはクロコダイルの特徴である穿孔がありません。

カイマン

カイマン類の腹部には四角形の鱗の下にカルシウム分が沈着した硬い部分がありカイマン革の特徴となっています。

カルシウムが非常に豊富なので、ゴツゴツとしていて他のクロコダイル革と比べて硬いのが特徴です。そのため、クロコダイルより安価な革として使用されています。

 

規約

ワシントン条約

ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約))は、自然のかけがえのない一部をなす野生動植物の一定の種が過度に国際取引に利用されることのないようこれらの種を保護することを目的とした条約です。(引用:経済産業省ウェブサイト

CITES証明証

CITES証明証とは、輸出国のワシントン条約に係る管理当局より承認される輸出許可証のこと。タイでは養殖されたクロコダイル (シャムワニ) の輸出が認められています。弊社プロダクトに使用されているクロコダイルは、養殖施設において人工繁殖を目的としたものである為、このCITESが発行されます。

 

製造技術

鞣し加工

鞣し加工とは、ただのクロコダイル皮を商品に使用できる革へと変えていく技術です。皮のままでは、硬すぎたり腐食してしまいます。そうならないように化学薬品等を使用し鞣されていきます。

マット加工

クロコダイルのマット仕上げは革の鞣技術が向上したことにより開発された仕上げ方法です。歴史は約30年とそこまで長くはありません。染色工程にて加脂を行い革に柔軟さと適度な張りを与え、マット仕上げ工程ではローリングマシンで革表面を磨き控えめなツヤを出します。

柔らかくツヤを抑えた仕上げであることから、フォーマルな服装からカジュアルな服装まで本当に幅広く使えます。さらに(手の油により)使い込むことで色の深みが増してツヤが徐々に出てくるなど、経年変化が楽しめる加工の一つとして人気です。

シャイニング加工(グレージング加工)

クロコダイルにさらなる高級感を出す加工でグレージング(シャイニング)加工と言います。美しくて透明感のある艶があります。

昔からクロコダイルの仕上げとして用いられる加工技術です。バッグや財布の用途が『特別な日に』『フォーマル用』『見た目を大切に』の場合にオススメできる加工です。

 

デザイン

竹腑・丸腑

竹腑とは腹部分にある長方形の形をした腑柄を言います。一方で、丸腑とは横腹にある丸みを帯びた腑柄を言います。この二つの腑柄のバランスが良いと希少価値が高いとされています。

生態傷

生態傷とは、クロコダイルが日常生活を過ごす際にできる、傷のことを言います。腹を引きずった時に出来た跡であったり、ひっかき傷であったりします。

ヒマラヤクロコダイルカラー

ヒマラヤクロコダイルカラーは以下の理由から、希少価値が高いと言われています。

  1. ヒマラヤクロコ革は原皮の状態で、「ホワイトからグレー(ベージュ)の部分の境目が、真っ直ぐ縦に綺麗に整っているモノのみ」に厳選されます。
  2. 腑柄の大きさにバラつきがなくバランスが整っていなければなりません。
  3. ヒマラヤクロコ革は染色しない為、通常色を乗せることで埋まってしまうような浅い生体傷でも目立ってしまいます。その為、原皮は熟練の職人によるとても厳しい基準をクリアした、傷の少ない選び抜かれた革だけが使用されます。
  4. ヒマラヤクロコ革には脱色がされているだけで、加工や染色はされていないため手触りが独特です。マット加工に似た外観ですが、その手触りは人の肌のようにしっとりとしています。このマット加工にもシャイニング加工にもない手触りは、ヒマラヤクロコの魅力と言えます。

経年変化

経年変化とは、革の楽しみ方の一つです。クロコダイル革加工の中で、一番経年変化が楽しめるのはマット加工です。その経年変化は、使用すれば使用するほど美しさが増していくと言われています。言い換えると、「深みのある艶」が表れてきます。

クロコダイルと風水

財布は風水と密接な関係にあると言われており、特にクロコダイル革財布は金運上昇に期待できる財布として知られています。

というのもクロコダイルは約2トンの噛む力を持っているため、一度咥えたら離さないと考えられている動物で クロコダイル革財布に入ってきたお金は出ていかないという、非常に縁起の良いアイテムとして伝わっています。

センター取り

センター取りとは、クロコダイル革で一番贅沢な部分とされている腹部分を使用し、長財布であれば平らに広げたときに裏側と表側が左右対称になるよう革を裁断します。

剥ぎなしで広げたときに1枚になるように革を使いますので傷の目立つような革は使用できず、職人によって選ばれた革しか使用することが出来ない貴重な部位になります。

革のダイヤモンド・革の王様

革業界でクロコダイル革は、天然のものとは思えないような均等に並んだ腑模様の美しさから『革のダイヤモンド』と称されています。その他にも、最高級の美しさから『革の王様』とも呼ばれています。