クロコダイル革製品は、高級ブランドのバッグや財布などのファッションアイテムとしても知られていますが、その希少性から価格が高騰する傾向にあります。
そこで本記事では、貿易統計を元にタイ産クロコダイル革製品の生産量や輸出量、需要の状況などを分析し、その希少性について考察していきます。
タイ産クロコダイル革製品の希少性について知りたい方、また、クロコダイル革製品に興味のある方は必見の記事です。
希少性の定義
まず希少性の定義について、共有しておく必要があるかと思います。
希少性とは「資源やそれから作られる財やサービスの供給が人の欲望(需要)に対して相対的に少ない時、そのモノの価値が高騰、または高いと思う心理的な現象のこと。」とあります。
つまり「日本に輸入されている量が少なく」、さらに「輸入単価が高い」という二つの条件を満たす国で製作されているクロコダイル革製品の希少性が高いと仮定することができます。
では早速、タイ産クロコダイル革製品の「輸入量」と「輸入単価」の二つの視点から考察していきたいと思います。
タイ産は日本に輸入される輸入量が少ない
参照元:貿易統計検索ページ : 財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan (customs.go.jp)
クロコダイル革小物製品
日本への上位輸出国|数量別
1位 中華人民共和国:年間1,114トン
2位 ベトナム :年間323トン
3位 イタリア :年間318トン
4位 インド :年間123トン
5位 バングラデシュ:年間106トン
6位 カンボジア :年間79トン
7位 タイ :年間76トン
8位 フランス :年間57トン
9位 スペイン :年間54トン
上記データは2020年度日本に輸入されたクロコダイル革小物製品(HSコード:4202.31-200)の主要輸出9か国の年間数量を表しています。
※当該HSコードには財布だけでなく、他のクロコダイル革小物品も含みます。
クロコダイル革製品の購入を検討されている方であれば、多く目にするのは統計通り中国もしくはベトナム産ではないでしょうか?
一方タイからは年間約76トンと、ハイブランドを輩出するフランスやスペインを除くと、一番輸出量が少ない国となっています。
【補足情報】
HSコードとは、あらゆる物品に固有の分類番号をつけて、貿易上、それが何であるのか世界各国で共通して理解できるよう取り決めた番号のことです。
タイ産は日本に輸入される輸入単価が高い
参照元:貿易統計検索ページ : 財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan (customs.go.jp)
クロコダイル革小物製品
日本への上位輸出国|金額別
1位 フランス :173,971円/KG
2位 スペイン :99,108円/KG
3位 イタリア :68,122円/KG
4位 タイ :18,870円/KG
5位 カンボジア :18,550円/KG
6位 ベトナム :18,499円/KG
7位 インド :11,979円/KG
8位 中華人民共和国:9,892円/KG
9位 バングラデシュ:7,104円/KG
周知のとおり、シャネル(仏)、プラダ(伊)、ロエベ(西)等のハイブランドクロコダイル革製品を生産する国からの輸入単価が、断トツなのが分かります。
ここでは、主にハイブランド生産国である上記3か国を除いた国々で比較します。するとタイ産製品の輸入単価が一番高いことが伺えます。
これは革製作技術の歴史が他の国と比較して長く、職人の技術力が反映されているのではないかと考えます。兎にも角にも、タイ産製品の輸入単価が一番高いことが分かります。
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タイ産クロコダイル革製品は希少性が高い
バブルチャート 縦軸:輸入量 横軸:輸入単価
縦軸を年間輸入量、横軸を輸入単価にしてバブルチャートを作成し「希少性」を見易くしました。
「日本に輸入されている量が一番少なく」、さらに「輸入単価が一番高い」国は、グラフのより右下側に位置付けられ、ハイブランド生産国を除くと、タイがそこに位置付けられることになります。
つまり、タイ産ロコダイルの革製品が、一番希少性があると言えるのでないでしょうか。First Reachが販売する全ての商品は、タイ産クロコダイル革製品です。
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