クロコダイル科「ポロサス」スモールクロコダイルの生態系

クロコダイル科「ポロサス」スモールクロコダイルの生態系

本記事では、世界最大の爬虫類であるスモールクロコダイル(学術名:ポロサス)について解説していきます。彼らは地球上で最も大きなワニとして知られ、その姿は圧倒的な存在感を放ちます。

彼らの成長過程や繁殖、そして生態系における重要な役割について探っていきます。また、彼らの生息地や人間との共生、保全活動についても紹介します。
 

スモールクロコダイル(ポロサス)の生息地

スモールクロコダイル(ポロサス)の生息地

画像引用先:CSG Crocodylus Porosus

イリエワニとも呼ばれるスモールクロコダイル(学術名:ポロサス)は、西はスリランカとインドの東海岸から、東はカロリン諸島、北はビルマと東南アジア、南はオーストラリアまで分布しています。

イリエワニと呼ばれることから分かるように、淡水と海水が混じる汽水地域の入江や、三角州のマングローブ林などに生息していますが、しばしば海岸線をも周遊します。
 

スモールクロコダイル(ポロサス)の生態系

スモールクロコダイル(イリエワニ)

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

スモールクロコダイル(ポロサス)は、世界最大の爬虫類であると同時に、地球上で最も大きなワニだと言われています。

成体の通常の最大サイズは、メスは4-5m、オスは7mに達するものもあります。過去に報告された最大サイズとして、3匹の個体が8〜10 mに達していたと言われています。

野生では、オスは約3.1 m(17歳)、メスは約2.1 m(12歳)が成熟サイズと言われています。メスは雨季(オーストラリア北部では10月から5月)に巣を作り、平均約50個の卵を巣の中に産みます。

興味深いことに、パプアニューギニアでは、平均的な卵塊サイズが、オーストラリアのそれよりも大きいですが、卵自体の大きさは小さいと報告されています。

卵が孵化するまで、メスは巣を大切に守ります。ただし、洪水や気候の暑さによる致死率は高く(平均80%)、一部の地域では環境要因により100%の卵が孵化しないこともあります。

スモールクロコダイル(ポロサス)は、一年中食事を摂る傾向があり、涼しい時期でも、食べられるものがあれば何でも捕食します。家畜(馬、牛、バッファロー、豚)や人間さえも狙われることがあります。
  

人間とポロサスの共生

オーストラリアの北部では、人が住むエリアの安全を確保する為、毎年約240匹のスモールクロコダイル(ポロサス)が捕獲されています。

ちなみにオーストラリア北部に生息する個体のサイズは、より大きな個体の割合が多く、小さなクロコダイルの数は大きなクロコダイルの数に依ることが研究で示されています。
 

ポロサスの保全活動

オーストラリアでは、北部と西部で人工飼育が行われており、主に卵の収穫と孵化した幼体の養育を実施しています。

パプアニューギニアでは、卵と幼体の養殖だけでなく、野生個体の捕獲も行われています。インドネシアのパプア州でも、孵化した幼体の養殖と野生個体の捕獲収穫が行われています。

他の地域では、野生の個体が減少しており、マレーシア、シンガポール、フィリピンなどでは、完全に養殖のみとなっています。
 

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