海外旅行で「観光客」と思われない服装のコツ

海外旅行で「観光客」と思われない服装のコツ

海外旅行では見るもの聞くものすべてが新鮮で、つい浮かれてしまいがちです。しかし、安全対策がおろそかになると楽しいはずの旅が台無しになることもあります。

実際、服装や持ち物で「いかにも観光客」と分かってしまうと、犯罪者に目を付けられる原因になります。スリや詐欺師は観光客かどうかをひと目で見分けるプロであり、派手に目立つ格好をしていると格好のターゲットになりかねません。

さらに観光客丸出しだと、現地であからさまに「カモ」扱いされ、店舗で値段をふっかけられるなど不利益を被る可能性もあります。逆に、服装を工夫して現地に溶け込むことで、スリや詐欺を避けられるだけでなく、地元の人との交流がスムーズになるなど旅をより楽しめるメリットも多いのです。

本記事では、一般的な海外旅行を想定し、「観光客に見られない」ための服装と身だしなみのポイントを、男性・女性それぞれに分けて紹介します。防犯面はもちろん、現地での体験を充実させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
 

なぜ観光客に見られない服装が大切? 

安全対策

観光客だと知られることでスリや強盗、ぼったくりの被害に遭うリスクが高まります。逆に周囲に溶け込むことができれば、危険を大幅に減らせます。目立たず現地に溶け込むことが「安全な旅の第一歩」と言えるでしょう。
 

旅の質向上

派手すぎる服装や肌の露出が多い服は、一部の国では無礼と見なされたり、思わぬトラブルに発展する場合があります。土地の文化に配慮した身なりを心がければ、現地の人に好印象を与えやすく、より自然に交流を楽しめます。

また「観光客扱い」されにくくなるため、お店や観光地で落ち着いた対応をしてもらえる利点もあります。
 

服装選びの基本ポイント 

シンプルで目立たない服装を心掛ける

派手な原色や奇抜な柄物は避け、落ち着いた色合い・単色コーディネートを意識しましょう。地味すぎると感じる場合は、靴やバッグなど小物でさりげなく色を足す程度に留めるのがコツです。
 

高級ブランド品や派手なアクセサリーは控える

大きなブランドロゴが入ったバッグや高級腕時計などは、「私はお金を持っています」とアピールしているようなものです。実際、海外の駅で有名ブランドのバッグを持っていた日本人がわずか数分でスリ被害に遭った例もあります。盗まれて困るような高価な装飾品は身に着けないのが無難です。
 

カメラや地図は人前でひけらかさない

カメラを首から下げっぱなしにしたり、道端で大きな地図を広げてキョロキョロしたりするのは典型的な観光客スタイルです。写真撮影以外ではカメラはバッグにしまい、道に迷ったらカフェなどでスマホの地図を確認するなど、周囲に「観光客」と悟られない工夫をしましょう。
 

新品すぎる旅行グッズは避ける

ピカピカのスーツケースや靴、買ったばかりのトラベルウェア一式で身を固めると、「旅行に不慣れなお金持ち」に見られがちです。

南米では使い込まれたリュックの方が目立たないという指摘もあります。わざわざボロを纏う必要はありませんが、全身が真新しい状態にならないよう適度に普段使いの品を取り入れると良いでしょう。
 

男性向け:服装のポイント

男性は動きやすさを優先するあまり、ラフすぎる格好で目立ってしまうことがあります。次のポイントに気をつけて、現地の日常に馴染む服装を心掛けましょう。
 

「観光客丸出し」な恰好を避ける

例えば、アウトドア/スポーツ寄りの服装を全身で固めると、悪い意味ではありませんが旅行者っぽさが出やすくなります。

さらに、スマホストラップや首掛けポーチ、ガイドブックを手に持って頻繁に立ち止まる動きが加わると、周囲から「観光中」と判断されやすくなります。

観光客が多い場所(駅・混雑した交通機関・観光名所)は、スリにとって狙いやすい環境になりやすいとされているので、装いも行動も「分かりやすい旅行者サイン」を減らすだけで、余計な声かけや盗難リスクを下げやすくなります。 

※ポイントは「その服装が悪い」のではなく、「旅行中の人」と一目で伝わる要素が重なることです。
 

現地のカジュアルスタイルを意識する

国や都市で差はありますが、迷ったら「その街の同年代の人が、休日にカフェや買い物へ行くときの服」をイメージすると失敗しにくいです。

おすすめは、無地・小さめロゴのトップスに、濃色のデニムやチノパン、そして派手すぎないスニーカーなどの、いわゆるシンプルな街カジュアルです。

色は黒・ネイビー・グレー・落ち着いたアースカラーを軸にすると合わせやすく、結果的に観光客感も出にくくなります。 

また、トップスやバッグに大きなブランドロゴが入っていると目立ちやすく、防犯面でも余計な注目を集めやすいと言われます。アクセサリー類も含め、旅先では「高価に見えるもの」「目立つもの」を控える意識が安全につながります。
  

バッグ選びにも配慮を

大きすぎるバックパックは人混みで邪魔になる上、いかにも旅行者然として目立ってしまいます。荷物は必要最小限にまとめ、バッグも体に密着できる小さめのショルダーやスリングバッグを活用すると良いでしょう。

メッセンジャーバッグのような肩掛けバッグはスタイリッシュなだけでなく盗難防止の面でも優れています。貴重品はチャック付き内ポケットに入れるか、薄いウエストポーチを服の下に装着して持ち歩くと安心です。
 

女性向け:服装のポイント

女性は旅先でもおしゃれを楽しみたいところですが、防犯と文化尊重の観点から次の点を押さえておきましょう。
 

露出はできるだけ控えめに

リゾート地など特例を除き、海外では肌の露出を極力抑えるのが無難です。特にイスラム圏など宗教的に肌の露出がNGとされる国では、ノースリーブや短パンといった日本の夏服は避けるべきです。現地で浮かない服装にするだけでなく、自分の身を守るためにも、肩や脚を覆う服装を心掛けましょう。
 

高価な装飾品は身につけない

男性向けと同様、ブランド物のバッグや宝石・高級時計類は盗難のリスクを高めます。キラキラしたアクセサリーは旅行中はお休みさせ、代わりにシンプルなファッションでまとめる方が安全です。

派手なジュエリーを身につけたところで現地では自己満足にしかならず、狙われるリスクに見合いません。
 

動きやすく実用的な服装を

旅先では歩く距離も増えるため、ヒールの高い靴より歩きやすいスニーカーやフラットシューズが適しています。スカートよりもパンツスタイルの方が動きやすく、防犯上も安心です。

夏でもできれば膝丈以上のボトムスを選ぶと、治安の悪い地域でも目立ちにくくなります。服の素材はシワになりにくく乾きやすいものを選ぶなど、機能面にも気を配ると良いでしょう。
 

ストールや羽織物を活用する

エアコン対策や日よけにも使える薄手のストールは、一枚あると重宝します。特に教会やモスクなどを見学する際、女性は髪や肌を隠すための布が必要になる場面があります。

スカーフやカーディガンを持ち歩けば、露出対策にもなり急な礼拝所訪問にも対応できます。現地で簡易な布を調達して巻いても良いでしょう。
 

服装以外で気をつけたいこと

服装と合わせて、振る舞い方にも注意することで「観光客感」を薄めることができます。地図を片手にキョロキョロしたり、ボーッと立ち尽くしたりしないようにしましょう。道に迷っても不安そうにうろうろせず、一旦カフェなど落ち着ける場所に入りスマホで現在地を確認するほうが安全です。

首からカメラを下げたまま街中を歩き回るのも避け、撮影後はきちんとバッグにしまう習慣をつけましょう。観光客特有のこうした行動は「私は旅行者です」と周囲に宣伝しているのと同じです。また、必要以上に大声で騒がず落ち着いた態度でいることも大切です。

集団ではしゃぎ過ぎたり周囲を気にしない振る舞いは無意識のうちに迷惑につながるので注意しましょう。常に自信を持って堂々と振る舞えば、不思議と現地に馴染んで見えるものです。
 

おわりに

日本と同じ感覚で選んだ服装が、海外では自ら犯罪の標的になりにいく行動になってしまうことがあります。服装は旅人にとって最も基本的な安全装備とも言われます。

旅先に出発する前に「この恰好で現地に溶け込めるだろうか?」と自問し、浮いてしまう要素がないか見直してみましょう。

防犯グッズ以上にご自身の身だしなみが効果を発揮する場面は多いです。適切な服装で自信を持って行動すれば、現地でも堂々としかし自然体で過ごせるはずです。

安全に気を配りつつ、ぜひ旅先でのオシャレも楽しんでくださいね。安全で楽しい旅になりますように!
 

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