その一つとして忘れてはいけないのが、キャッシュレス決済を利用してマイルを貯めることです。うまく活用することで快適な海外出張や生活を実現することが出来ます。そこで本記事では、こんな悩みを解決します。
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マイルやマイルの特典について知りたい。
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マイルの貯め方について知りたい。
本記事の信頼性
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スターアライアンス加盟歴4年。
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執筆者は、毎月東南アジア圏へ約5日間の出張。
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これまでに海外出張した国、合計6ヵ国13都市以上。
1. マイルを貯めてできること
貯めたマイルは、様々な特典と交換することができます。
特典航空券との交換
国内・海外線の航空券と交換することができます。海外出張におけるフライトで貯まったマイルを使ってプライベート旅行ができれば、海外出張のモチベーションも上がること間違いなしです。
座席のアップグレード
特にフライト時間が長くなる傾向にある国際線での利用にオススメです。飛行機への搭乗時間が長いと、思った以上に疲れが貯まるものですが、ファーストクラスやビジネスクラスであれば、座席の広さやきめ細かいサービスを受けることができるので、快適な空の旅を実現できます。
航空会社独自のポイントと交換
例えばANAには、航空券やツアーなどの支払いに利用できる「ANA SKY コイン」があります。ANA SKY コインは、ANAウェブサイトで航空券や旅行商品の支払いに10コイン単位(10円相当)で利用できる電子クーポンです。
通常1マイル=1ANA SKY コインの交換率ですが、マイレージ会員になるだけでも最高1.2倍のANA SKYコインを獲得できます。旅行の予定がない方でも、ANAセレクション特典にて素敵な商品と交換することができます。
【補足情報】
先述した「特典航空券」として予約する場合、特典航空券に割り当てられる座席数が限られている為、必ずしも便を予約できるとは限りません。一方、各航空会社独自のポイントで予約する場合、割高にはなりますが、航空券を入手し易い傾向にあります。
電子マネーポイントと交換
ANA ではマイルを「楽天ポイント」「楽天Edy」「三井住友カード(キャッシュバック)」「nanaco」といった普段の生活でよく使用するポイントに交換ができます。交換比率は1万マイル=1万ポイントとなっています。 三井住友カードを持っていれば、現金のキャッシュバックを受けることが出来ます。
➤ ANA提携パートナーを確認する
JALのマイルは「dポイント」や「Suica」などのポイントに交換できるだけでなく、特定の店舗で利用できるクーポンやギフトカード、チケットにも交換が可能です。JALのポイント還元率は、提携パートナーによって異なるので事前に確認しておきましょう。
➤ JAL提携パートナーを確認する
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2. マイル(マイレージ)とは
マイルとは、端的に言えば電子カードなどのポイント還元と同じです。飛行機に乗ることでポイントを獲得することができます。
マイルの積算条件は、「区間基本マイル」と「積算率」を基に算出されますが、シンプルに出発地から目的地までの飛行距離が長ければ長いほどマイルが多く貯まる仕組みになっています。
マイルサービスの目的は、各航空会社が顧客(搭乗者)の囲い込みの一環として取り組まれています。かといって毎回同じ航空会社を利用する必要はなく、提携航空会社を利用しても貯めることができます。
例えば、スターアライアンスのマイレージサービスであれば、ANA、シンガポール航空、タイ航空などの提携航空会社を利用すれば、ポイントが積算されます。
3. マイルを貯める方法
マイルが貯まるクレジットカードの使用
クレジットカードを使ってマイルを貯める方法には2種類あります。
一つ目は、クレジットカードのポイントをマイルに変更する方法です。マイルに変更できるかどうかは、各クレジット会社によるので事前確認が必要です。例えば、エポスカードの場合、1,000ポイントで500マイル(ANAマイル)と交換することが出来ます。
二つ目は、ANAやJALといった航空会社系クレジットカードを使用する方法です。航空券の購入の際はもちろん、デパートでのショッピングでもポイント(1ポイント=1マイル)を貯めることができます。
一つ目の方法よりも「フライトなら交換なしでマイルが貯まる」「フライト毎だけでなく、カード入会や継続利用でもマイルがもらえる」「マイル交換のレートが高い」という点で、ポイントが貯まりやすいと言えます。
徹底的にマイルを貯めたい人は、二つ目の方法である航空会社系クレジットカードがオススメです。
提携旅行会社を通してホテルに宿泊
各航空会社と提携する旅行会社からホテルを予約&宿泊することで、マイルを貯めることが出来ます。
例えば、JALやタイ航空などが提携するTrip.comからホテルを予約&宿泊すると、100円=1マイルを積算することができます。ANAの場合、Booking.com、Expedia、agodaと提携していますが、200円=1マイルと還元率は低くなります。
クレジットカード決済をすることで、クレジットカードのポイント獲得とマイレージプログラムへのマイル獲得で2重取りが可能です。
さらに旅行会社によっては、独自のポイントサービスを実施しているので、最高で3重取りが可能です。
※詳しくは各航空会社の公式サイトをご確認ください。
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飛行機に搭乗する
登録しているマイレージプログラムの航空会社のフライトに搭乗することで、マイルを貯めることができます。基本的に区間距離が長ければ長いほど、たくさんのマイルを貯めることが可能です。
また、提携航空会社の利用でもマイルを貯められます。例えばスターアライアンスの場合、タイ航空のフライトに乗っても、ANAのマイルを積算できます。ただし各社によって条件が異なったりするので、事前に詳細を確認しておきましょう。
4. マイルを貯める際に注意すること
色々な恩恵を受けられることがわかりましたが、マイルをためる際に注意しなければいけないこともあります。
会社の規定を確認しておくこと
一般的に海外出張する際には、会社の経費で航空券を購入するかと思います。この場合に発生するマイルが誰に属するのかを確認しておくことが大切です。
基本的に会社の経費による支払いに対して付与されたマイルは、会社に帰属するという考えがありますが、一方で多くの会社ではマイルの私的利用が認められているケースもあるようです。
現時点では、経費の支払いで発生したマイルについて規定された法律は存在しません。したがってマイルの扱いに関しては、各会社の規則によって決定されるものとなりますので、まずは社内でよく出張に行く方に聞いてみるのが良いかと思います。
有効期限を把握しておくこと
せっかく貯めたマイルが有効期限切れになってしまうことのないよう、それぞれの航空会社のマイルの有効期限は必ずチェックしておくことが大切です。
日系航空会社のANAとJALの場合、共にマイルの有効期限は3年間です。しかしながら、有効期限は各航空会社によって異なるため、登録前にしっかりと確認しておきましょう。
5. マイレージプログラムに登録しよう
マイルについて理解できたら、航空会社のマイレージプログラムに登録してみましょう。ここでは日本人にとって定番である国内航空会社ANAとJALのマイレージプログラムについてご紹介します。
ANAとJAL共にマイルの有効期限は、貯まったマイルごとに3年間有効です。たとえ数年に一度しか乗らないという方でも、提携するクレジットカードや電子マネーの利用で普段からマイルを貯めることができます。
両社どちらとも特典についてそれほど違いはないので、良く使用する航空会社が提携するアライアンスを基準に決定すると良いでしょう。
ANAマイレージクラブ
⇓ 提携航空会社
エーゲ航空、エアカナダ、中国国際航空、エアインディア、ニュージーランド航空、アシアナ航空、オーストリア航空、アビアンカ航空、ブリュッセル航空、コパ航空、クロアチア航空、エジプト航空、エチオピア航空、エバー航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、深圳航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スイス インターナショナル エアラインズ、TAPポルトガル航空、タイ国際航空、ターキッシュ エアラインズ、ユナイテッド航空
JALマイレージバンク
⇓ 提携航空会社
フィンエアー、アラスカ航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、イベリア航空、マレーシア航空、カンタス航空、カタール航空、ロイヤル・エア・モロッコ、ロイヤルヨルダン航空、スリランカ航空