電子マネーに代わる仮想通貨ダッシュとは?特徴やメリットを徹底解説

電子マネーに代わる仮想通貨ダッシュDASHとは?特徴やメリットを徹底解説

現代の経済社会において、キャッシュレス決済がますます浸透しています。その中でも、電子マネーに代表されるキャッシュレス決済手段が広く普及していますが、最近では仮想通貨によるキャッシュレス決済が注目を集めています。
 
その中でも、仮想通貨ダッシュ(DASH)は、高い匿名性、断然に早い送金スピード、安い送金手数料などの特徴によって注目を浴びています。本記事では、ダッシュの特徴、メリット、将来展望について詳しく解説します。

※注意
本記事は、あくまでも参考例として受け取っていただき、投資するかどうかについては、ご自身の判断でお願い致します。
 

 Contents

  1. 仮想通貨ダッシュDASHとは
  2. ダッシュDASHの特徴について
  3. ダッシュについての疑問点や懸念点
  4. キャッシュレス決済としての将来展望

1. 仮想通貨ダッシュDASHとは

仮想通貨ダッシュDASHとは

DASHは、ビットコインをベースに、創設者のEvan Duffield氏によって2014年1月18日に立ち上げられました。当初、DASHはXcoinとして開発されましたが、のちにDarkcoinと改名されました。現在のDASHの名称は、Digital Cashの略称からきています。

仮想通貨ダッシュは送金スピードと法定通貨との代替可能性に重点を置き、オンラインや店舗・レストランにて現金にかわる実用的な決済手段となるよう開発が行われました。


DASHは、世界中の誰でも中央機関(銀行など)を介さずに、いつでもどこでも簡単かつ安価に支払いを行うことができる暗号資産です。分散型のP2Pネットワークに基づき、強力な暗号技術によって保護されており、障壁のない安全で使いやすい支払い方法を提供しています。

P2Pとは、コンピューターやインターネットなどを使って、直接相手と通信することができる仕組みのことを言います。つまり、中間にサーバーを置かず、相手と直接通信することができます。

さらに、低い手数料と高速な送金スピードのため、DASHは現金、クレジットカード、電子マネーに代わる実用的な選択肢として、世界中で使用され始めています。また、国際送金市場における有用な解決策としても認識されています。

このようにDASHは、インターネットと日常生活の両方で使えて、携帯性に優れ、低い送金手数料で瞬時に送金できる暗号資産として人気を博しています。

 

ダッシュ発行枚数|2022年

ダッシュ(DASH)の発行上限枚数は、2,100万枚です。この数字は、ビットコインと同じです。つまり、ビットコインとダッシュの発行上限は同じであり、両方の仮想通貨で採用されている暗号通貨技術の性質上、発行枚数が限定されています。

この発行上限により、ダッシュの価値が上昇する可能性があります。なぜなら、供給が限られているため、需要が増えた場合、価格は上昇するからです。

ビットコインやダッシュなどの仮想通貨には、インフレーションという現象がありません。つまり、中央銀行が紙幣や硬貨を刷り増しするように、新しいビットコインやダッシュを発行することができないため、発行済みの通貨枚数が一定以上になると、新しい通貨を発行することができなくなります。これが発行上限の仕組みです。

このように、ダッシュの発行上限は、ビットコインと同じく2100万枚であり、将来的にはダッシュの価値が上昇する可能性があるとされています。
 

基本情報

通貨:ダッシュ
通貨単位:DASH
発行年:2014年
時価総額:約590億円
時価総額ランキング:73位
発行上限枚数:2,200万枚

※ 23年5月12日時点
 

2. ダッシュDASHの特徴について

ダッシュDASHの特徴について

ダッシュDASHの特徴として、以下の3つが挙げられます。
 

圧倒的に速い送金スピード

ダッシュの取引速度は非常に速く、他の仮想通貨決済よりもはるかに迅速です。その秘密は、InstantSendと呼ばれる技術にあります。
 

圧倒的に速い送金スピード|ダッシュDASH

小売業界では、店舗と顧客間では素早い決済が必要です。しかし、仮想通貨ビットコインの取引では、ブロックチェーンに取り込まれるまでに、10分以上の時間がかかる場合があります。これでは、実際の店舗で使用するには時間がかかりすぎます。

しかしDASHであれば、InstantSendによって、たった1秒でお金を送金できます。というのも、ランダムに選ばれた少数のマスターノードが、トランザクションを迅速に承認して送信するからです。この機能はマスターノードによってのみ実行されるので、約1秒で完了します。


これにより、取り引きが迅速に処理されるため、お金の送受信がほぼ瞬時に行われます。また、この技術により、ダッシュは実用的なデジタルキャッシュとして、現金やクレジットカードに匹敵するスピードで使用できるようになっています。
 

非常に高い匿名性

DASHのブロックチェーンでは名前は使用されませんが、アカウント番号(アドレス)が一貫して使用されます。つまり、あなたがどこにDASHを送信したかは誰でも見ることができます。これは、先に述べたように、アドレスが誰でも見える公開のポストボックスのようなものであるためです。

しかしダッシュは、PrivateSendと呼ばれる機能を搭載しており、トランザクションの送信元と受信先を完全に匿名化することができます。これにより、ユーザーはプライバシーを守ることができ、ユーザーの行動履歴や口座残高などの情報を保護することができます。

プライベートセンドとは、ダッシュの取引を匿名にするための技術です。通常、ブロックチェーン上の取引は、送信元と送信先のアドレスが公開されるため、誰でも取引履歴を見ることができます。しかし、プライベートセンドを使うことで、取引が匿名化され、誰がどのような取引をしたかがわからなくなります。
 

プライベートセンドの仕組み|DASH

プライベートセンドのコインシャッフルでは、複数ユーザーの取引がミックスされ、誰がどの取引をしたかをわからなくすることができます。

このプロセスは、ダッシュのネットワーク上で自動的に行われます。そのため、取引が完了するまで、何が起こっているかわからないようになっています。

プライベートセンドのコインシャッフルを使用することで、ダッシュのユーザーは、プライバシーを確保しながら、取引を行うことができます。

ただし、プライベートセンドのコインシャッフルを使用する場合は、通常の取引よりも手数料が高くなることがあります。
 

ダントツに安い手数料

ダッシュの手数料は、多くの仮想通貨よりも低く抑えられています。これは、ダッシュのブロックサイズが比較的小さいため、手数料が抑えられているためです。

これはDASHの最高の特徴の1つで、平均手数料はわずか0.12ドル未満です。これは非常に安価であり、たった0.12ドルで1日100回以上の取引が可能です。

DASHを使えば、中国、アメリカ、ロシアなどの遠く離れた場所に住む友人や家族に、隣人に送るのと同じ手数料で送金できます。これこそが、純粋な形でのマネーの自由と言えるでしょう。

このため、小規模な支払いでも手数料がかからないため、マイクロペイメントに適しています。

 

3. ダッシュについての疑問点や懸念点

ダッシュについての疑問点や懸念点

ダッシュについての疑問点や懸念点について、以下に詳しく説明します。

マスターノードの集中化

マスターノードとは、仮想通貨の一種であるブロックチェーンにおいて、特別な役割を持つコンピューターのことです。マスターノードは、ブロックチェーンの完全なコピーをリアルタイムで保持し、取引の処理やデータの保存、ブロックチェーンの管理や投票を行います。

2023年5月12日時点で、マスターノードは3,850か所に存在します。

マスターノードを運用するためには、1,000DASH以上の仮想通貨を所有し、そのDASHを担保として24時間サーバーを稼働させる必要があります。これにより、ネットワークに信頼性と安定性を提供し、InstantSendやPrivateSendなどの特別な機能を提供することができます。
 

しかし、マスターノードの運営に必要な1,000DASHという大きな保証金を出せるのは、限られた数の人々だけです。そのため、保証金を出せる人々が限られた地域に集中することがあります。

このようなマスターノードの集中化は、ネットワークのセキュリティに懸念を引き起こすことがあります。一部の人々がネットワーク全体を支配することができるため、その人々が悪意を持っていれば、取引を妨害することができます。

DASHはこの問題に対処するため、保証金の額を変更したり、マスターノードの数を増やしたりすることで、より多様な人々がマスターノードを運営できるようにしています。これにより、より多くの人々がネットワークをサポートでき、集中化の問題を軽減できます。
 

国や政府の規制

ダッシュ(DASH)は、ブロックチェーン技術を利用した暗号通貨の1つです。ダッシュはトランザクションの処理をする「マイナー」と、マイナーが支援する「マスターノード」という2つのネットワークを持っています。

ダッシュは、プライバシー保護機能を提供しています。つまり、送金者や受取人のアドレス、取引額などが匿名化され、外部から追跡されにくいということです。

しかし、この匿名性が悪用されて、不法行為に使われると、ダッシュに対する信用性が低下し、政府や機関からの規制が厳しくなる可能性があります。

例えば、マネーロンダリングやテロ資金調達、麻薬取引などがダッシュで行われた場合、ダッシュが関与していたとの疑惑が浮上し、ダッシュの利用が禁止される可能性があるのです。

現在は、ダッシュを含む暗号通貨の利用について、世界中の政府や機関が慎重に監視しています。ダッシュの場合、利用目的が不透明な場合には、その取引を停止することもあるとされています。

したがって、ダッシュを利用する際には、法律や規制に違反しないように注意する必要があるということです。
  

4. キャッシュレス決済としての将来展望

ダッシュDASHのキャッシュレス決済としての将来展望

国際送金市場の拡大に伴う需要の増加

現在、国際送金市場は、年間50-100兆円の市場規模を持ち、年々拡大しています。

国際送金市場の拡大に伴う需要の増加とは、世界中で人々が他国や海外に対してお金を送る機会が増えることを指します。例えば、留学生が海外の大学に学費を送ったり、海外に住む家族や友人にお金を送ったりする場合などが挙げられます。

このような需要の増加は、国際送金市場に参入するダッシュにとって大きなチャンスとなります。これまで、国際送金は高額な手数料がかかり、時間がかかることが問題点でしたが、ダッシュのような高速で低コストな送金システムが求められています。

このような需要の増加に伴い、ダッシュは今後ますます注目を集め、普及が進むことが予想されます。
 

DASH Evolutionの可能性

DASHのチームは、Evolutionというプロジェクトに取り組んでおり、これによってDASHを一般的に普及させることを目指しています。DASH Evolutionは、暗号通貨を小売りユーザーや店舗と統合できるようにすることを意図しています。

技術的な詳細は複雑ですが、Evolutionによって、世界中の多くの小売業者がDASHを利用できるようになります。ユーザーは、匿名のアドレスではなくユーザー名で、お互いに送金することができるようになり、プラットフォーム全体がより使いやすくなります。
 

DASHは、アメリカ、ベネズエラ、コロンビアなどの国々で利用可能になっています。DASHはTelegramと統合され、adamant messengerアプリ(無料の分散型匿名メッセージングアプリ)で採用されています。

このDash textを使用すると、テキストメッセージを介してDASHを送受信できます。これにより一部の選ばれた人々だけではなく、より多くの人々が利用できるようになりました。

DASH Evolutionは、DASHブロックチェーン技術をベースに構築された分散型決済プラットフォームです。その目的は、DASHのユニークな機能と利点に簡単にアクセスできるようにし、分散型テクノロジーの作成を支援することです。

DASHは、ユーザーがネットワークのさまざまな仕事を行うことができる階層ネットワーク設計を導入し、分散型APIアクセスと分散型ファイルシステムを提供しています。これにより、技術に疎い人でもダッシュを決済通貨として簡単に利用できるようになるのです。

このプラットフォームにより、ビジネスや開発者が、暗号アドレスではなくカスタマイズされたユーザー名でアカウントを作成し、Venmo(アメリカで広く使われている個人間送金アプリ)のようなユーザーフレンドリーなアプリケーションを構築することができます。 
 

さらに、Evolutionは、完全なノードを開発する必要がないため、開発者が分散型アプリケーションを簡単に構築できるようになります。Evolutionは、公開アドレスの代わりにユーザー名を導入することにより、DASHの普及が促進され、より多くの人々が仮想通貨の利用を容易にすることができます。

さらに、DASH Evolutionでは、分散型APIアクセスや分散型ファイルシステムなど、中央集権化が起きないよう分散型技術の採用も促進されています。これにより、より高度なアプリケーションやサービスを開発することが可能になります。

DASH Evolutionは、まだ開発中であり、完全にリリースされていませんが、その発表は業界内で高い関心を呼んでいます。DASHは、革新的な取り組みや強力なコミュニティにより、仮想通貨市場での存在感を確立しています。DASH Evolutionの成功により、DASHはますます普及し、大衆化することが期待されています。

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