本記事では、利用できるクレカの種類、ATM利用の安全性、引き出し時の手数料や為替レートといったマレーシアにおける海外キャッシング事情についてご紹介します。
Contents
1. 利用できるクレジットカードの種類
マレーシアの銀行が運営するATMでは、日本で発行したデビットカードやクレジットカードを使って現地通貨であるマレーシアリンギットを引き出すことができます。利用できるクレジットカードの種類は以下の通りです。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express
- UnionPay
たとえ以上にある種類のカードでなくても、ATMに記載されている提携カードであれば利用することができるので、利用するATMを確認してみて下さい。
2. マレーシアATM利用の安全性について
マレーシアにあるATMはショッピングモール、コンビニ、娯楽施設、ガソリンスタンド、銀行の支店などに設置されています。
結論から述べると、マレーシアのATMも安全に利用することができます。一方で他国と同様にスキミング被害などに注意する必要があります。ATM利用時は、人に見られないよう暗証番号(PIN)を入力するようにし、決して他人に暗証番号を伝えないようにしましょう。
一番安全なATMを利用したい場合、銀行に設置されているATMを利用するのが良いでしょう。そして所有するクレジットカードは常時携帯するようにして、所持するのが難しい場合、ホテルにある金庫に保管するようにしましょう。
ATMへのクレジットカード取り込まれや盗難にあった場合に備えて、予備のクレジットカードも所有しておくと慌てずに済みます。仮にこのような状況に直面したら、まずはクレジットカード発行会社に連絡して、担当者の指示に従い処置を行ってください。
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3. ATMで引き出せる最大金額
※引き出し金額は参考値としてご覧ください。
日本で発行されたクレジットカードを使って、マレーシアでキャッシングする場合、多くのATMで引き出せる金額は最大10,000マレーシアリンギットに設定されています。
それ以上引き落としたい場合は、銀行の支店に行き海外キャッシング手続きを済ませて下さい。クレジットカードの海外キャッシングの利用枠分を現金化することができます。
銀行支店での必要書類
- パスポート
- クレジットカード
4. ATM利用時の為替レートについて
ATM利用時の為替レートは、利用するクレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、UnionPayなど)の種類によって決まります。
以下のリンク先から、各クレジットカード会社の最新為替レートを確認することが出来ます。日本円と両替したい総額、そして変更したい外国通貨を設定してみてください。
各カード会社の最新為替レート
コンバージョンについて
海外でキャッシングを利用すると、引き出し前に「現地通貨へコンバージョン(Dynamic Currency Conversion)」するかしないかを確認される時があります。
選択してしまうと、ATMを保有する銀行が設定する比較的悪い為替レートで取引されるので、「Without Conversion」を選択するようにしてください。
5. マレーシアにあるATMの引き出し手数料
マレーシアのATMを操作していると、15-20マレーシアリンギット、もしくは引き出し金額の5%どちらかの高い額が、現地ATM利用手数料としてかかると画面に出てくることがあります。
しかし、この手数料はデビットカードで引き出した場合にかかるもので、クレジットカードによる海外キャッシングではかかりません。
ただしクレジットカードを発行した日本の銀行機関への海外ATM利用手数料は発生します。利用金額1万円以下の場合、110円(税込)/件。利用金額1万円超の場合、220円(税込)/件が一般的です。
キャッシングのトータルコスト
- 日本のクレカ発行銀行への手数料(110-220円)
- 日本のクレカ発行銀行への利息(引き出し額 x 年率18% ÷ 365日 x 返済までの日数)
➤ 詳しくは別記事の「利用に利息がかかる」で説明
6. マレーシアにあるATMの使い方
今回はクアラルンプール国際空港内にあるMaybankのATMでキャッシングを実施しました。
1. ATMのマークを確認する
VISAやMasterCardなどの国際ブランドマークがついているATMを探します。国際ブランドのマークがない場合は、「PLUS」マークがVISA、「Cirrus」マークがJCBとMasterCardに対応しているので、それらのマークが付いたATMをご利用ください。
2. クレジットカードを挿入する
ATMにクレジットカードを挿入しますが、その時のカードの向きにご注意ください。
日本やマレーシアではクレジットカードの表面を上にして挿入するタイプが一般的ですが、その他にも二つの種類が存在することを知っておくと、実際に使用する時に慌てずに済みます。
一つ目は、カードの裏面を表にして挿入するタイプ。この場合は、磁気テープが左側になります。そして二つ目が、カードに貼られた磁気テープ部分をカードリーダーにスライドさせるタイプです。
3. 使用言語を選択する
一般的にクレジットカードを挿入した段階では、ATMには現地の言語が表示されている状態です。したがって、ATMの操作画面もしくは操作キーから「LANGUAGE」という文字を見つけて、言語を選択しましょう。
マレーシアにも、あるATM(例:Citibank Malaysia)には「JAPANESE(日本語)」があるので、その際は日本語を選択しましょう。
4. 暗証番号を入力する
クレジットカードを発行してもらった時に設定したパスワード4桁を入力します。英語による入力時、暗証番号は「PIN(Personal Identification Number)」という表示になります。
海外では暗証番号桁が5-6桁の国がありますが、気にせず日本で設定した4桁のパスワードを入力してください。暗証番号を入力したら「ENTER」を押します。
5. 取引内容を選択する
取引内容の選択画面が表示されたら、「WITHDRAWAL(引き出し)」のボタン、またはキーを押します。
先述したように、クレジットカードを発行した日本の銀行機関への海外ATM利用手数料が発生します。利用金額1万円以下の場合、110円(税込)/件。利用金額1万円超の場合、220円(税込)/件が一般的です。
一方現地のATMを運営する銀行(今回だとMaybank)からは、クレジットカードでキャッシングする場合には手数料は取られません。
次に「CREDIT(クレジット/キャッシング)」を選択します。
※キャッシュカードやデビットカードでお金を引き出す場合は、「CREDIT(クレジット/キャッシング」ではなく「SAVING(預金)」のボタンを選びます。
6. 金額を選択する
一般的に引き出したい金額を選択肢の中から選びます。選択肢にない場合は、「OTHERS(その他)」を選択して、希望の金額を入力します。
MaybankのATMは、初めから入力するタイプでした。
海外でキャッシングを利用すると、引き出し前に「現地通貨へコンバージョン(変換)」するかしないかを確認される時があります。
変換すると、ATMを保有する銀行が設定する比較的悪い為替レートで取引されるので、「Without Conversion」を選択するようにしてください。
覚えておくと役立つ英単語
- ACCOUNT ⇒ 口座
- SAVINGS ⇒ 普通預金
- PIN ⇒ 暗証番号
- WITHDRAWAL ⇒ 引き出し
- CREDIT ⇒ クレジット、キャッシング
- AMOUNT ⇒ 金額
- RECEIPT ⇒ レシート、明細書
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1件のコメント
実際5月マレーシアのKuchingの空港、銀行(アメリカ系含む)数軒のATMでVisaカードを使いキャッシングを試みましたが全部リジェクトされました。銀行の人に手伝ってもらってもダメでした。クレジットカード決済は問題なし。マレーシアのATM暗証番号が6桁のせいでしょうか? 解決法は?