クロコダイルレザーは圧倒的な高級感で知られる一方、革以外の肉や骨が大量に廃棄され、環境負荷の高い“見えないフードロス”を生んでいます。
当社はこの課題を解決するため、ワニ一頭を丸ごと余すことなく活用する独自サプライチェーンを構築しました。革はもちろん年間5〜8トンのワニ肉や副産物も流通させ、廃棄を実質ゼロを目指しています。
あなたが手にする一つの財布が、CO₂排出削減と資源循環に直結するーそんなラグジュアリーの形をご提案します。さらに、弊社が提携するSriracha Farmでは副産物から抽出したコラーゲンやオイルを化粧品原料として循環し、地域経済にも利益を還元しています。
使うほどに環境への配慮が語り継がれ、持続可能な未来へ投資する一歩となるのです。
1. クロコダイル革業界の現状

クロコダイルはエキゾチックレザーの象徴として古くから高級ブランドに愛されてきました。しかし、その光の裏側では深刻なフードロスが発生しています。
一般的な加工ルートでは“革”以外の肉・骨・油・血液など副産物の約40〜60 %が廃棄されているとされ、これは年間数千頭分、重量換算で数千トンに及ぶ規模です。
当社が独自に試算したところ、クロコダイル一頭(体重25 kg想定)を原料とする場合、平均で11 kgの副産物が廃棄される計算になります。副産物は有機物ですから、埋立て・焼却の過程で大量のCO₂とメタンを排出し、環境負荷を高める要因となっています。
さらに、世界的なESG投資の潮流と相まって、ブランドやサプライヤーに対するサステナビリティ評価は年々厳格化しています。
欧州では2025年以降、動物由来副産物の廃棄量を報告義務化する動きもあり、従来モデルは早晩「時代遅れ」と見なされる懸念が高まっています。
つまり、「革だけ使う」ビジネスは環境的にも経済的にも持続困難という警鐘が鳴っているのです。
2. 当社の取り組み:ワニ肉も利用する全体消費

クロコダイル革は高級品として知られますが、私たちは残りの肉をペットフードに活用することで、一頭を丸ごと循環させています。ワニ肉は高タンパク・低脂肪でアレルギーが起こりにくい希少タンパク源です。
体づくりをサポートする必須アミノ酸やコラーゲンが豊富なため、健康志向のペットオーナーや獣医師からも注目されています。実際、当社が供給する年間数トンのワニ肉は国内外のプレミアムブランドに採用され、ペットフードとして高い評価を獲得しています。
この仕組みがもたらすのは環境と動物、双方へのプラス効果です。従来は焼却・埋立てされていた副産物を食材へ転換することで、フードロスとCO₂排出を大幅にカットできます。
さらに、ペットたちにも栄養価の高い食事が届くーまさに「健康価値」と「環境価値」を両立する循環型ビジネスです。
3. サステナブル財布を選ぶ理由

当社は「革だけ」ではなく、肉・骨・油まですべてを用途化する“全体消費”モデルで事業を運営しています。つまり、革財布を購入する行為そのものが食材やサプリ原料も含めた循環型サプライチェーンを経済的に支えることになります。
具体的な環境効果は製品1点で完結するわけではありませんが、当社が年間に流通させる副産物と、その結果削減できるフードロスや CO₂ 排出量は、革製品の売上があってこそ成り立ちます。
つまり、購入して下さるお客様が当社の財布を手にすることは、「一頭丸ごと活用」というサステナブルなビジネスモデルへ投票する行為であり、間接的ながら確実に廃棄ゼロ生産の継続と拡大に貢献します。
環境配慮のストーリーをまとったラグジュアリー、それが当社のクロコダイル財布です。
4. First Reachの未来展望

当社は2026年までに、副産物活用率を最大化すべく「ゼロウェイスト宣言」を掲げています。今後はペットフードメーカーや化粧品ブランドとのOEM連携を拡大し、循環型ラグジュアリー市場を共に育てていく予定です。
読者のみなさまには、ぜひ「持続可能で語れる逸品」を手にとり、**SDGs12「つくる責任 つかう責任」**の実践者として一歩を踏み出していただきたいと願っています。
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