一般的にタイ、特にバンコクではクレジットカード決済できる場所がほとんどです。しかしクレカ決済ができない場所もあるので、そんな時はRabbit LINE PayのQRコード決済を使用するのが便利です。
本記事を読むことで、タイでのスマホ決済が可能なRabbit LINE Payについて、そして登録方法や使用方法を学ぶことが出来ます。
スマホ決済とクレジットカード決済を併用することで、タイでのキャッシュレス旅行をより快適に過ごすことが出来るようになります。
Contents
1. タイのキャッシュレス事情
タイで普及するキャッシュレス決済
2021年3月、公共財団法人国際通貨研究所による報告書によれば、62.3%(対象:15歳以上)ものタイ国内の消費者が、キャッシュレス決済を利用しているとあります。
2021年日本のキャッシュレス決済比率32.5%と比較すると、だいぶデジタル決済が普及していることが伺えます。
そしてタイ国内で普及しているキャッシュレス決済は、大きく分けて2つの種類に分けられます。
➥ QRコード決済
QRコード決済とは、QRコードを用いた電子決済システムです。
例えば、店頭に設置されているQRコードをスマホのアプリから読み取り、お店側から請求された金額を入力して、銀行口座からの引き落とし、もしくはクレジットカードから支払います。
他にもQRコードをストア側に読み取ってもらい、支払いを完了させることもできます。
➥ モバイルバンキング
モバイルバンキングとは、スマートフォンからインターネットに接続して、預金残高の照会、銀行振込、そして銀行口座の管理といった金融機関サービスを利用することを指します。
キャッシュレス決済普及の背景
キャッシュレス決済が普及している理由が3つあります。
➥ 銀行口座保有率81.6%
一つ目は、15 歳以上人口に占めるタイ人の銀行口座保有率が81.6%と高いことが挙げられます。この銀行口座保有率はASEAN地域でシンガポール、マレーシアに次ぎ3番目に多い数字です。
➥ モバイル普及率186.2%
二つ目は、モバイル普及率が高いことです。タイにおける100人あたりのモバイル普及率は 186.2%(2019 年)と 、ASEAN 地域で最も高い数字と言われています。
➥ モバイル決済利用手数料の安さ
三つ目は、QRコード決済やモバイルバンキングの利用手数料が安い、または無料であるということが考えられます。例えばタイ国内の送金が無料、電気代などの光熱費や家賃の支払い手数料もほとんどかかりません。
私はバンコクのサービスアパートメントに住んでいますが、モバイルバンキングを利用して毎月の電気代や家賃を支払っています。これらの送金費用は無料で実施できます。
これらの結果、国際的なデジタル関情報会社「We Are Social」が発表した「DIGITAL2021 レポート」によると、タイが 3 年連続でバンキングアプリの利用率で世界のトップに立っています。
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2. キャッシュレス決済のメリット
ここではタイにおけるキャッシュレス決済の普及が、日本人旅行者や出張者にとって、どのようなメリットがあるのかをお伝えしていきます。
現金を持たずに済む
現金を持たずにキャッシュレス決済にしていれば、万が一スリや強盗にあっても、被害を最小限に抑える事ができるでしょう。
現金を持っていなければ、取られるものもないので安心です。
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ポイント還元を享受できる
マイルは航空券の代金を支払うのに使えたり、席をアップグレードできたり、ホテル宿泊代にも利用できたりします。
頻繁に海外旅行や出張に行く方は、マイルを貯められるだけでなく、利用付帯で海外旅行保険が利用できるエポスカード(発行会社:丸井)決済がオススメです。
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お金の管理がしやすくなる
全てのレシートや領収書をなくさないように保管する煩わしさから解放され、費用管理が楽になります。
食事代やタクシー利用の支払いをキャッシュレス決済にすることで、決済履歴をデータで管理することができるようになるので、管理工数や計算ミスを減らすことができます。
支払いを素早く済ますことが出来る
レストランなどのお店で、サクッと支払いを済ませることができます。
現金での支払いだと、端数を小銭で支払えると思って小銭ポケットを探したけど、結局いくらか足りなかったとかで、紙幣での支払いに切り替えたことってありませんか?
キャッシュレス決済であれば、これらの心配をする必要もなく、スピーディー、かつスマートに支払うことができます。
現金に触れずに決済が可能
お財布に小銭や紙幣を収納していくと、お財布の中が汚れていくのを経験したことはありませんか?あれは、小銭や紙幣の汚れがお財布についてしまったものです。
現金は多くの人に触れられ、流通していますので、その分汚れも付着しているのです。キャッシュレス化が進めば、現金に触れる機会を減らすことができるので、衛生面においても優れています。
それに加えて、新型コロナウイルスやインフルエンザ感染予防も期待できます。
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3. Rabbit LINE Payについて
Rabbit LINE Payとは、電子決済サービスを展開する日本のLINE Pay社とタイの交通系ICカード「Rabbit」を提供するBSS Holdings社の共同出資で設立されたRabbit LINE Pay社のモバイル決済サービスです。
日本で言えば、LINE Payと交通系ICカードSuicaを融合させたようなサービスです。さらにRabbit LINE Pay社は、タイにあるモバイル事業最大手であるAIS社と資本提携しています。
日本で発行したクレカの連携が可能
日本で発行したクレジットカードの連携が可能です。したがって現地の銀行口座を所持していなくても、QRコード決済を利用することが出来ます。
クレカ決済できない店舗での利用がオススメ
タイへの旅行者や出張者にとって、スマホ決済はクレジットカードの補完目的で使用するのがオススメです。
というのも旅行者がよく訪れる場所において、クレジットカードが利用できない場合もあるからです。例えばタイにある高架鉄道BTSの乗車チケット。こちらはクレカの支払いができませんが、Rabbit LINE Payでの支払いが可能です。
このようにクレジットカードを補う決済手段として利用することができます。
使用できる店舗&検索も簡単
デパートにあるフードコート、ローソン、マクドナルド、Maxvalu、吉野家、Starbucksといった多くの店舗で、Rabbit LINE Payアプリを使ったQRコード決済が可能です。
参照先:Rabbit LINE Payが使用できる店舗
4. Rabbit LINE Payを利用する際に注意すること
キャッシュレス決済(Rabbit LINE Pay)によるメリットが多くある一方で、いくつか注意すべき点もあります。事前に注意点を把握しておき、トラブルのリスクを軽減させることが大切です。
SIM携帯であること
タイでRabbit LINE Payを使う為には、タイの電話番号による登録が必要になります。したがってSIM携帯を所有していることが条件になります。タイのSIMカードに関しては、楽天ECサイトでタイのSIMカードを購入することができます。
補足情報:
SIM携帯は、大手携帯会社のそれと同じ機能・サービスにも関わらず、固定費が約1/5で済みます。大手携帯会社では月額5,000~8,000円かかるのに対して、格安SIMの利用料金は月額1,000~1,500円しかかかりません。オススメは業界シェアNo.1の「IIJmio」です。
フリーWi-Fiからの情報流出
タイでは無料Wi-Fiを利用できるスポットが多く、ホテルはもちろん、ほとんどのレストランや小さなカフェでもフリーWi-Fiに接続できます。レンタルWi-Fiなどを利用せずに、無料Wi-Fiのみで海外を過ごす方も多いのではないでしょうか。
しかしながらフリーWi-Fiにはセキュリティを高める為の暗号化がされていないことが多く、不正アクセスによる個人情報の流出や、遠隔操作による盗聴などのリスクが考えられます。
フリーWi-Fiを利用したクレジットカード番号の情報入力などは避けましょう。
➥ 利用者数5年連続No.1 GLOBAL Wi-Fi
セキュリティが暗号化されている海外Wi-Fiレンタルするなら利用者数が5年連続No.1のグローバルWi-Fiの利用が安心です。
他にも安心のパケット制なので、使い過ぎによる多額の請求もありません。(無制限プランも有り)価格帯も業界トップの値段設定です。
例)4G高速プラン in タイ:970円/日(23年2月時点)
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フィッシング詐欺のリスク
フィッシング詐欺とは、インターネットを利用する人から、お金を得るためにクレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る手口の犯罪です。
例えば、公共USBポートやフリーWi-Fiからの情報流出で得たメールアドレス宛に、偽サイトに誘導するためのメールを送ってきます。
その偽サイトというのが、本物のサイトと区別がつかないほど巧妙に作られていることもあり、一目では詐欺であると判別できないケースが増えてきています。
そして偽物のサイトと気づかずクレジットカード番号や口座番号を入力してしまえば、お金を奪われてしまいます。
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5. Rabbit LINE Payの登録&使用方法
➤ Rabbit LINE PayアプリをDLする
Rabbit LINE Payアプリの登録&使用方法をお伝えしていきます。まずは上のリンクからアプリをダウンロードします。
タイのSIMカードを購入
SIM携帯に、タイで使用できるSIMカードを購入後、SIMを携帯に挿入します。参考に楽天で購入できるSIMカードをご紹介しておきます。
Rabbit LINE Payの登録方法
「Get started with Rabbit LINE Pay」をクリックします。
続けて「Get started」をクリックします。
3点を確認した後、チェックをつけます。
そして「Sign up」をクリックします。
登録者が日本人の場合「Not a Thai citizen? Tap here.」をクリックします。
「Front of ID」に、パスポートの顔写真が掲載されているページ写真を添付します。
次に「Photo of your face and front of your ID」にパスポートの顔写真ページを開き、胸の前辺りに添えて自画像写真を撮ります。それを添付します。
以下の個人情報を入力します。
- 姓名(Full name)
- パスポートを選択(ID card)
- パスポート番号(ID number)
以下の情報を入力します。
- 国籍(Nationality)
- 職業(Occupation)
- 企業名(Company name)
- Rabbit LINE Payの使用目的
以下の住居情報を入力します。
- 郵便番号(Postal code)
- 都道府県(Province)
- 区市町村(District, Subdistrict)
- 建物名、丁目、番地、号(Address, House)
先ほどと同じ住居情報を入力します。
- 郵便番号(Postal code)
- 都道府県(Province)
- 区市町村(District, Subdistrict)
- 建物名、丁目、番地、号(Address, House)
以下の職場に関する情報を入力します。
- 郵便番号(Postal code)
- 都道府県(Province)
- 区市町村(District, Subdistrict)
- 建物名、丁目、番地、号(Address, House)
- 国籍(Nationality)
- 職業(Occupation)
- 企業名(Company name)
情報を入力して次に進むと、この画面になります。
これで申し込みは完了です。
クレジットカードの連携方法
赤枠で囲まれた部分をクリックします。
「Add Card」をクリックします。
クレジットカードの情報を入力します。
パスワードを入力します。
万が一携帯を紛失してしまい、他人に使用されないようにパスワードの設定条件がかなり厳しくなっています。
パスワード設定条件は以下になります。
- 同じ番号を連続させないこと。
- 同じ番号の使用は2回までにすること。
- 連続した番号を使用しないこと。(例12...、43...etc)
この画面になれば、登録完了です。
QRコード決済使用時の決済方法を、クレジットカード決済に設定します。
赤枠の「QRコード」マークをクリックします。
「My balance」をクリックします。
クレジットカードを選択して完了です。
周辺エリアで利用可能な店舗を検索
Rabbit LINE Payアプリから、周辺エリアで利用できる店舗を検索することが出来ます。
まず「Merchant Map」をクリックします。
次にアプリにGPS(位置認証)の許可をすると、自分の周辺にある店舗が検索されます。
この機能によりお店に行かずとも、事前にどこで利用できるかが分かるので便利です。
Rabbit LINE Payによる支払い方法
店舗にRabbit LINE Payの決済端末があるか確認しましょう。
決済できることを確認したら、赤枠のQRコードマークをクリックします。
上写真のQRコードを店舗にある決済端末にかざします。
もしくは上写真右側にある「Scan」でお店のQRコードを読み込みます。
これで決済が完了です。
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