実際に私がマレーシアへ出張してきた経験を基に本記事を執筆しております。
当記事を読むことでマレーシアのキャッシュレス事情、キャッシュレス決済のメリット、GrabPayを利用する際の注意点、そして登録・使用方法がわかります。
Contents
1. マレーシアのキャッシュレス事情
マレーシアで普及するキャッシュレス決済
2021年3月、公共財団法人国際通貨研究所による報告書によれば、70.4%(対象:15歳以上)ものマレーシア国内の消費者が、キャッシュレス決済を利用しているとあります。
2021年日本のキャッシュレス決済比率32.5%と比較すると、だいぶデジタル決済が普及していることが伺えます。
そしてマレーシア国内で普及しているキャッシュレス決済は、大きく分けて2つの種類に分けられます。
➥ QRコード決済
QRコード決済とは、QRコードを用いた電子決済システムです。
例えば、店頭に設置されているQRコードをスマホのアプリから読み取り、お店側から請求された金額を入力して、銀行口座からの引き落とし、もしくはクレジットカードから支払います。
他にもQRコードをストア側に読み取ってもらい、支払いを完了させることもできます。
➥ モバイルバンキング
モバイルバンキングとは、スマートフォンからインターネットに接続して、預金残高の照会、銀行振込、そして銀行口座の管理といった金融機関サービスを利用することを指します。
キャッシュレス決済普及の背景
キャッシュレス決済が普及している理由が3つあります。
➥ 銀行口座保有率85.3%
一つ目は、15 歳以上人口に占めるマレーシア人の銀行口座保有率が85.3%と高いことが挙げられます。この銀行口座保有率はASEAN地域でシンガポールに次ぎ2番目に多い数字です。
➥ モバイル普及率127.7%
二つ目は、モバイル普及率が高いことです。マレーシアにおける100人あたりのモバイル普及率は 127.7%(2022 年)と 、ASEAN 地域で高水準の数字と言われています。
➥ モバイル決済利用手数料の安さ
三つ目は、QRコード決済やモバイルバンキングの利用手数料が安い、または無料であるということが考えられます。例えばマレーシア国内の送金が無料、電気代などの光熱費や家賃の支払い手数料もほとんどかかりません。
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2. キャッシュレス決済のメリット
ここではマレーシアにおけるキャッシュレス決済の普及が、日本人旅行者や出張者にとって、どのようなメリットがあるのかをお伝えしていきます。
現金を持たずに済む
現金を持たずにキャッシュレス決済にしていれば、万が一スリや強盗にあっても、被害を最小限に抑える事ができるでしょう。
現金を持っていなければ、取られるものもないので安心です。
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ポイント還元を享受できる
マイルは航空券の代金を支払うのに使えたり、席をアップグレードできたり、ホテル宿泊代にも利用できたりします。
頻繁に海外旅行や出張に行く方は、マイルを貯められるだけでなく、利用付帯で海外旅行保険が利用できるエポスカード(発行会社:丸井)決済がオススメです。
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お金の管理がしやすくなる
全てのレシートや領収書をなくさないように保管する煩わしさから解放され、費用管理が楽になります。
食事代やタクシー利用の支払いをキャッシュレス決済にすることで、決済履歴をデータで管理することができるようになるので、管理工数や計算ミスを減らすことができます。
支払いを素早く済ますことが出来る
レストランなどのお店で、サクッと支払いを済ませることができます。
現金での支払いだと、端数を小銭で支払えると思って小銭ポケットを探したけど、結局いくらか足りなかったとかで、紙幣での支払いに切り替えたことってありませんか?
キャッシュレス決済であれば、これらの心配をする必要もなく、スピーディー、かつスマートに支払うことができます。
現金に触れずに決済が可能
お財布に小銭や紙幣を収納していくと、お財布の中が汚れていくのを経験したことはありませんか?あれは、小銭や紙幣の汚れがお財布についてしまったものです。
現金は多くの人に触れられ、流通していますので、その分汚れも付着しているのです。キャッシュレス化が進めば、現金に触れる機会を減らすことができるので、衛生面においても優れています。
それに加えて、新型コロナウイルスやインフルエンザ感染予防も期待できます。
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3. 旅行者も利用できるGrabPayとは
Grabとは
Grabとは、シンガポールに本社を置くTechカンパニーGrab Holdings Inc.の別称です。
2012年にハーバード大学出身のAnthony Tan氏とTan Hooi Ling氏によって、マレーシア国内の配車サービス(MyTeksi)を開始して、現在では東南アジア主要国にて食品、雑貨、書類などのデリバリーサービスを提供するだけでなく、レンタカーや金融サービスも手掛けています。
2020年売上約64億円、2021年約93億円、2022年には約145億円の売上計画と年々成長を続けている企業です。そしてGrabにはソフトバンクグループ、三菱UFJ銀行、トヨタといった名だたる日系大企業が出資していることから、今後も成長が見込める企業であることが伺えます。
GrabPayとは
Grab Payとは、Grab社が提供するモバイル決済サービスです。クレジットカードを連携させることで、日本からの旅行者や出張者でもマレーシアでのレストラン会計、Grabタクシーの支払いなどをキャッシュレスで決済できます。
4. GrabPayを利用する際に注意すること
キャッシュレス決済によるメリットが多くある一方で、いくつか注意すべき点もあります。事前に注意点を把握しておき、トラブルのリスクを軽減させることが大切です。
フリーWi-Fiからの情報流出
マレーシアでは無料Wi-Fiを利用できるスポットが多く、ホテルはもちろん、ほとんどのレストランや小さなカフェでもフリーWi-Fiに接続できます。レンタルWi-Fiなどを利用せずに、無料Wi-Fiのみで海外を過ごす方も多いのではないでしょうか。
しかしながらフリーWi-Fiにはセキュリティを高める為の暗号化がされていないことが多く、不正アクセスによる個人情報の流出や、遠隔操作による盗聴などのリスクが考えられます。
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セキュリティが暗号化されている海外Wi-Fiレンタルするなら利用者数が5年連続No.1のグローバルWi-Fiの利用が安心です。
他にも安心のパケット制なので、使い過ぎによる多額の請求もありません。(無制限プランも有り)価格帯も業界トップの値段設定です。
例)4G高速プラン in マレーシア:970円/日(23年3月時点)
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フィッシング詐欺のリスク
フィッシング詐欺とは、インターネットを利用する人から、お金を得るためにクレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る手口の犯罪です。
例えば、公共USBポートやフリーWi-Fiからの情報流出で得たメールアドレス宛に、偽サイトに誘導するためのメールを送ってきます。
その偽サイトというのが、本物のサイトと区別がつかないほど巧妙に作られていることもあり、一目では詐欺であると判別できないケースが増えてきています。
そして偽物のサイトと気づかずクレジットカード番号や口座番号を入力してしまえば、お金を奪われてしまいます。
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5. GrabPayマレーシアの登録&使用方法
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GrabPayアプリの登録&使用方法をお伝えしていきます。まずは上のリンクからアプリをダウンロードします。
GPS(位置認証)の関係上、日本から設定することができないので、マレーシアについてから登録を済ませて下さい。
GrabPayの登録方法
「Finance」⇒「Top Up」をクリックします。
「Start」をクリックして登録画面に進みます。
「姓名」を入力します。
「Passport」を選択して、個人情報を入力します。
以上で登録は完了です。
GrabPayウォレットへのチャージ方法
GrabPayウォレットにチャージします。
GrabPayウォレットにチャージする方法を選択します。
ここでは旅行者や出張者も利用できるクレジットカードを連携していきます。
クレジットカード情報を入力します。
クレジットカード情報を入力後、GrabPayウォレットにチャージする金額を入力します。
これでチャージ完了です。
GrabPayによる支払い方法
事前にお店へGrabPayによる決済が可能かを確認しておきましょう。
上写真にあるようにGrabPayのロゴが無くても、GrabPayを使用できるお店もあります。
決済可能であれば「Finance」⇒「Scan to Pay」をクリックします。
そしてお店に設置されているQRコードを読み取ります。
お店からの請求金額を入力します。
請求金額を入力したら「Pay」を横にスライドさせます。
以上で、支払い完了です。
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1件のコメント
マレーシアでgrabを使用する際にgrabpayを支払い方法に設定しようとすると、マレーシアの住所の登録を求められるようになっているのですが、旅行者でも登録進められますでしょうか。