ワニの種類|クロコダイル/アリゲーター/カイマンを学ぶ

ワニの種類|クロコダイル/アリゲーター/カイマンを学ぶ

日本でワニ革と言えば、クロコダイル革が一般的ですよね。

一方で、アリゲーターやカイマンといったワニ革も存在するのはご存じでしょうか?巷では、クロコダイル革と謳って、アリゲーターやカイマン革を販売するお店があるようです。

その結果、アリゲーターやカイマン革が偽物扱いされる風潮がありますが、それぞれの革もれっきとしたワニ革です。シンプルにワニ革をグループ化すると、3つの種類に分けられます。
 

 Contents

 
当記事では、よくレザー製品に使用される3種の各ワニについてご紹介していきます。

ご自身の持つワニ革、もしくはご購入を検討されているワニ革と、他の種類の特徴や違いについて比較してみるのも、また興です。

クロコダイル科

スモールクロコダイル(イリエワニ)

スモールクロコダイル(イリエワニ)

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

生息地:
生息エリアは、オーストラリアやパプアニューギニア、そしてインドネシア。

イリエワニと呼ばれることから分かるように、淡水と海水が混じる汽水地域の入江や、三角州のマングローブ林などに生息。

サイズ:
現在生存するワニ種の中で、最大級のサイズ。成体雄は、約6.0 – 7.0m、体重約1,000-1,300㎏。

一方で、成体雌は、約3.0mと成体雄と比べると小ぶりになります。

特徴:
ワニ種の中でも、かなり攻撃的な性質を持ち、なんとアゴの噛む力が、約2トンと最大級。大きな個体だと、人や家畜にも危険を及ぼします。

皮革:
主に養殖されたクロコダイルの革で、学名ポロサスの名前でも有名です。クロコダイル革の中でも、最高級と称される種類。

スモールクロコダイルという名前からも想像つくように、クロコダイル種の中でも、細かい長方形の鱗が美麗に揃っているのが特徴です。横腹の腑は丸みを帯びています。

用途:
バッグや高級衣服、小物類。

併せて読みたい記事  誰も知らない最高級スモールクロコダイル(ポロサス)の原皮価格

ナイルクロコダイル(ナイルワニ)

ナイルクロコダイル(ナイルワニ)

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

生息地:
主にジンバブエなどのアフリカ諸国に生息。河川や湖に生息する種です。

サイズ:
成体サイズは、約3.0 – 4.5メートル、体重約200 – 400kg。過去に体長約6m、体重約1,000㎏ものサイズの個体も発見されています。

特徴:
気性が荒く、人間や家畜を襲うこともあります。主に魚類や両生類を食べますが、時にはシマウマなどの大型哺乳類や鳥類も食します。体色は黒や茶褐色。

皮革:
皮革になるのは、ほとんどが養殖です。スモールクロコダイル革と同様に、腹部の腑柄は長方形の形をしておりますが、少しサイズが大きめです。

そして腹部から横腹にかけての腑の形が、あまり変化しないのも特徴です。

用途:
ブーツなどの革靴、バッグ、ベルト、小物類。

ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)

ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

生息地:
名前の通り、主にニューギニア島の淡水地域の沼地などの湿地帯に生息するクロコダイル種。

サイズ:
雄の成体サイズは、最大で約3.5m、体重は最大約300kg。一方で雌の成体サイズは、1.5 – 2.5m。

特徴:
一日のほとんどを水中の中で過ごし、目と鼻だけを水中に出しています。昆虫、爬虫類、そして小さな哺乳類を主食とします。体色は、灰色や茶褐色がほとんどです。

皮革:
ラージとあるように、スモールクロコダイルの腑の大きさと比べると、大き目のサイズになります。

用途:
ハンドバッグ、ベルト、時計バンド、小物類等。

シャムクロコダイル(シャムワニ)

シャムクロコダイル(シャムワニ)

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

生息地:
元来、東南アジアの淡水地域。主に水流のゆるやかな沼地や湖に生息。個体数保護のため、タイでは大規模な養殖活動がおこなわれており、現在では安定した個体数が維持されています。

サイズ:
成体サイズは、体長約2.0 – 2.2メートル、体重約70 – 100kg。

しかし過去には、体長約4m、体重約350㎏に達した個体も記録されています。

特徴:
性格はおとなしく、主に魚類や両生類を主食とします。一般的に、体色は灰色で、その他にも黒色やオリーブ色に近い体色があります。

皮革:
シャムという名は、タイ王国の旧名。皮革になるのは、100%が養殖。

シャムの腑柄は、竹腑と丸腑のバランスが良く、少し大きめのサイズになったスモールクロコダイルのそれに似ております。

上記クロコダイル種の中でも、一番原皮価格が高いというのは、世間ではあまり知られていない興味深い事実です。

用途:
財布、バッグ、ベルト、革靴。

併せて読みたい記事  偽物との違いから分かる本物シャムクロコダイル革

アリゲーター科

アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)

アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

生息地:
テキサス州、フロリダ州、ミシシッピ州、ルイジアナ州といった東南エリアのアメリカ合衆国に生息し、沼沢地で生活しています。

サイズ:
成体の雄だと、約3.5 – 4.5m、体重は約300 - 450㎏。

これまでに、約5.8m (体重約1,000kg) の個体も見つかっています。成体の雌だと、約3mのサイズです。

特徴:
食性は、主に魚類。その他にも、鳥類、小型哺乳類、昆虫、甲殻類、貝類なども食べます。

大型個体だと、クマやピューマといった捕食動物を襲った記録もあります。

皮革:
脇腹の面積が大きく、腹部分は長く狭いのが特徴です。

腹部の腑には、クロコダイル種の特徴である穿孔がなく、比較的大きな腑柄模様になっています。

用途:
ハンドバック、財布、小物アクセサリー。


アリゲーター科カイマン属

メガネカイマン

メガネカイマン

画像引用先:Wikipedia, the free encyclopedia

生息地:
中央アメリカ、および南アメリカに生息します。主に淡水域に生息しますが、汽水域や海域で見られることもあります。

サイズ:
成体でも、約1.4 – 2.5m、体重約40㎏とそんなに大きくなりません。

特徴:
目と目の間が隆起しており、それが眼鏡のように見えることから、メガネカイマンと呼ばれます。

体色は、茶色、緑色、灰色、茶褐色とさまざまで、気候の変動により、体色が変わると言われています。

危険が及ぶと、素早い動きで移動し、雨期の雄は、攻撃的になります。

皮革:
カイマン類の腹部には、四角形の鱗の下にカルシウム分が沈着した硬い部分があり、カイマン革の特徴となっています。

カルシウムが非常に豊富なので、ゴツゴツとしていて、他のクロコダイル革と比べて硬いのが特徴です。そのため、クロコダイルより安価な革として使用されています。

カイマンにも、クロコダイル種にある穿孔がありません。

用途:
カウボーイブーツ、バイカーグッズ、財布、ベルトなど。

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