旅行者も利用できるフィリピンのキャッシュレス決済アプリGrabPay

旅行者も利用できるフィリピンのキャッシュレス決済アプリGrabPay

日本からの旅行者や出張者でも、フィリピンで利用できる便利なキャッシュレス決済アプリGrabPayをご紹介します。

実際に私がフィリピンへ出張してきた経験を基に本記事を執筆しております。

当記事を読むことでフィリピンのキャッシュレス事情、キャッシュレス決済のメリット、GrabPayを利用する際の注意点、そして登録・使用方法がわかります。

 

 Contents

  1. フィリピンのキャッシュレス事情
  2. キャッシュレス決済のメリット
  3. 旅行者も利用できるGrabPayとは
  4. GrabPayを利用する際に注意すること
  5. GrabPayフィリピンの登録&使用方法

1. フィリピンのキャッシュレス事情

フィリピンの現金事情について

PwCが発表したレポート「Global Consumer Insights Survey 2019」によると、フィリピンのキャッシュレス決済比率は45%と言われています。2021年日本のキャッシュレス決済比率32.5%と比較しても、高水準にあると言えるでしょう。

そしてフィリピン国内で利用されているキャッシュレス決済のほとんどが、QRコード決済です。
 

QRコード決済とは

QRコード決済

QRコード決済とは、QRコードを用いた電子決済システムです。

例えば、店頭に設置されているQRコードをスマホのアプリから読み取り、お店側から請求された金額を入力して、銀行口座からの引き落とし、もしくはクレジットカードから支払います。他にもQRコードをストア側に読み取ってもらい、支払いを完了させることもできます。

では何故、フィリピンではQRコード決済が普及したのでしょうか?
 

フィリピンの通貨

フィリピンで使用される通貨は、フィリピンペソ(PHP)と呼ばれています。(2023年3月時点:1.0 PHP = 約2.44円)

PHPの紙幣は20、50、100、200、500、1,000ペソの6種類があり、PHPの硬貨は1、2、5、10ペソ、さらに1ペソより小さい1、5、10、25センタボがあるので合計8種類になります。紙幣と硬貨を合わせると、計14種類にもなります。

一方、日本円は紙幣が3種類、硬貨が6種類の計9種類なので、より多くの紙幣や硬貨を持つ通貨であることがわかります。

このようにフィリピンペソ通貨の種類が多く煩わしいことも、QRコード決済が普及している要因であると考えられるでしょう。
  

低い銀行口座保有率25.1%

フィリピン統計庁によれば、2021年の世帯平均の名目所得(推定値)が30万7,190ペソ(約73万2,700円)と発表されました。物価が安いとはいえ年間約73万円では、まだまだゆとりのある生活を送るには難しいのが現状です。

そのため貯蓄に回すお金がなく、フィリピンでは銀行口座の取得率が低い状況にあります。事実、日本貿易振興機構(JETRO)のフィリピンに関するレポート「貯蓄世帯が2014年の調査開始以降最高の37.5%、銀行口座保有率は25.1%」(2019年9月)によると、フィリピンの成人の銀行口座保有率は25.1%という統計結果が出ています。

一方、決済アプリなら銀行口座の登録が必要ないため、QRコード決済利用者がフィリピンでは増えているというわけです。
 

2. キャッシュレス決済のメリット

キャッシュレス決済のメリット

ここではフィリピンにおけるキャッシュレス決済の普及が、日本人旅行者や出張者にとって、どのようなメリットがあるのかをお伝えしていきます。
 

現金を持たずに済む

現金を持たずにキャッシュレス決済にしていれば、万が一スリや強盗にあっても、被害を最小限に抑える事ができるでしょう。

現金を持っていなければ、取られるものもないので安心です。

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ポイント還元を享受できる

クレジットカード決済によって、ポイント還元を受けることができます。貯めたポイントを、航空会社が提供するマイルに移行することができるクレジットカードもあります。


マイルは航空券の代金を支払うのに使えたり、席をアップグレードできたり、ホテル宿泊代にも利用できたりします。

頻繁に海外旅行や出張に行く方は、マイルを貯められるだけでなく、利用付帯で海外旅行保険が利用できるエポスカード(発行会社:丸井)決済がオススメです。

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お金の管理がしやすくなる

全てのレシートや領収書をなくさないように保管する煩わしさから解放され、費用管理が楽になります。

食事代やタクシー利用の支払いをキャッシュレス決済にすることで、決済履歴をデータで管理することができるようになるので、管理工数や計算ミスを減らすことができます。

支払いを素早く済ますことが出来る

レストランなどのお店で、サクッと支払いを済ませることができます。

現金での支払いだと、端数を小銭で支払えると思って小銭ポケットを探したけど、結局いくらか足りなかったとかで、紙幣での支払いに切り替えたことってありませんか?

キャッシュレス決済であれば、これらの心配をする必要もなく、スピーディー、かつスマートに支払うことができます。
 

現金に触れずに決済が可能

お財布に小銭や紙幣を収納していくと、お財布の中が汚れていくのを経験したことはありませんか?あれは、小銭や紙幣の汚れがお財布についてしまったものです。

現金は多くの人に触れられ、流通していますので、その分汚れも付着しているのです。キャッシュレス化が進めば、現金に触れる機会を減らすことができるので、衛生面においても優れています。

それに加えて、新型コロナウイルスやインフルエンザ感染予防も期待できます。

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3. 旅行者も利用できるGrabPayとは

旅行者も利用できるGrabPayとは

Grabとは

Grabとは、シンガポールに本社を置くTechカンパニーGrab Holdings Inc.の別称です。

2012年にハーバード大学出身のAnthony Tan氏とTan Hooi Ling氏によって、マレーシア国内の配車サービス(MyTeksi)を開始して、現在では東南アジア主要国にて食品、雑貨、書類などのデリバリーサービスを提供するだけでなく、レンタカーや金融サービスも手掛けています。

2020年売上約64億円、2021年約93億円、2022年には約145億円の売上計画と年々成長を続けている企業です。そしてGrabにはソフトバンクグループ、三菱UFJ銀行、トヨタといった名だたる日系大企業が出資していることから、今後も成長が見込める企業であることが伺えます。
 

GrabPayとは

Grab Payとは、Grab社が提供するモバイル決済サービスです。クレジットカードを連携させることで、日本からの旅行者や出張者でもフィリピンでのレストラン会計、Grabタクシーの支払いなどをキャッシュレスで決済できます。
 

4. GrabPayを利用する際に注意すること

GrabPayマレーシアの登録方法

キャッシュレス決済によるメリットが多くある一方で、いくつか注意すべき点もあります。事前に注意点を把握しておき、トラブルのリスクを軽減させることが大切です。
 

フリーWi-Fiからの情報流出

フィリピンでは無料Wi-Fiを利用できるスポットが多く、ホテルはもちろん、ほとんどのレストランや小さなカフェでもフリーWi-Fiに接続できます。レンタルWi-Fiなどを利用せずに、無料Wi-Fiのみで海外を過ごす方も多いのではないでしょうか。

しかしながらフリーWi-Fiにはセキュリティを高める為の暗号化がされていないことが多く、不正アクセスによる個人情報の流出や、遠隔操作による盗聴などのリスクが考えられます。

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他にも安心のパケット制なので、使い過ぎによる多額の請求もありません。(無制限プランも有り)価格帯も業界トップの値段設定です。

例)4G高速プラン in フィリピン:970円/日(23年3月時点)

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フィッシング詐欺のリスク

フィッシング詐欺とは、インターネットを利用する人から、お金を得るためにクレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る手口の犯罪です。


例えば、公共USBポートやフリーWi-Fiからの情報流出で得たメールアドレス宛に、偽サイトに誘導するためのメールを送ってきます。

その偽サイトというのが、本物のサイトと区別がつかないほど巧妙に作られていることもあり、一目では詐欺であると判別できないケースが増えてきています。

そして偽物のサイトと気づかずクレジットカード番号や口座番号を入力してしまえば、お金を奪われてしまいます。

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5. GrabPayフィリピンの登録&使用方法

GrabPayマレーシアの使用方法

iPhoneのアプリをDLする
AndoroidのアプリをDLする

GrabPayアプリの登録&使用方法をお伝えしていきます。まずは上のリンクからアプリをダウンロードします。

GPS(位置認証)の関係上、日本から設定することができないので、フィリピンについてから登録を済ませて下さい。

GrabPayの登録方法

「Payment」⇒「Cash In」をクリックします。
 

「Activate Now」をクリックします。
 

以下の情報を入力します。

  • 姓名
  • 国籍
  • 誕生年月日
  • 現地(フィリピン)住所

現地に住んでいなければ、適当な地域に設定します。
 

これで、GrabPayの登録は完了です。
 

クレジットカードの登録方法

ここでは旅行者や出張者も利用できるクレジットカードを連携していきます。

「Cash In」をクリックします。
 

「Cards」をクリックします。
 

クレジットカード情報を入力します。
 

この画面に変わったら、無事登録が完了です。
 

GrabPayウォレットへのチャージ方法

「Cash In」をクリックします。
 

「Cards」をクリックします。
 

チャージしたい金額を入力後、「Next」をクリックします。
 

内容を確認後、「Cash In」をクリックします。
 

これでチャージが完了です。
 

GrabPayによる支払い方法

事前にお店へGrabPayによる決済が可能かを確認しておきましょう。

GrabPayのロゴが無くても、GrabPayを使用できるお店もあります。

今回はニノイ・アキノ空港ターミナル1にあるStarbucksで利用しました。
 



決済可能であれば「Finance」⇒「Scan to Pay」をクリックします。

そしてお店に設置されているQRコードを読み取る、もしくは自分のGrabPayウォレットのQRコードを読み取ってもらいます。
 



今回は、QRコードを読み取ってもらうパターンでした。

なので「Your QR and Barcode」をクリックします。
 

自分のGrabPayウォレット専用のQRコードを、読み取ってもらいます。
 

お店にあるQRコードリーダーに、QRコードをかざします。
 

以上で、支払い完了です。
 

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