財布は、日常的に持ち歩くアイテムのひとつであり、機能性はもちろんのこと、デザイン性や素材感も大切です。中でも、最高級素材として知られるクロコダイル革は、その美しさと高級感から多くの人々に愛されています。
しかしクロコダイル革の財布は、高価で手が出しにくいという人も多いかもしれません。そこで今回は、コンパクトなサイズだからこそ、手軽に入手できる贅沢な素材クロコダイル革の財布をご紹介します。
クロコダイル革財布の魅力や、どのように選べば良いのかなど、詳しく解説していきます。ぜひ、最高級素材のクロコダイル革財布について知っていただき、自分にぴったりの一品を見つけてください。
1. クロコダイル革の歴史と由来
古代エジプト時代
参照先:Heritage Daily
クロコダイル革は、古代エジプト時代から存在していたとされています。当時は、クロコダイルは神聖な動物として崇拝され、彼らの肉や皮革は王族や貴族によって消費されていました。
クロコダイルの皮革は非常に高品質で、装飾品や武器、装備品などに使用されていました。実際にテーベのネクロポリスにある身分の高い人のお墓から、クロコダイルと思われるものが発掘されています。
また、クロコダイルの形状を模した彫刻や壁画も見られ、彼らの存在はエジプト文化において重要な役割を果たしていたと言われています。
ローマ帝国時代
ローマ帝国時代になると、クロコダイル革はより一般的な素材となり、革製品の生産に用いられるようになりました。特に、革鎧や兜、ブーツなどの防具に使われ、その強度や防御性が高いことから使用されていました。
また、革製品の高級素材としても広く認知され、皇帝や貴族たちはクロコダイル革の衣服やアクセサリーを着用することで、自らの威厳や権威を示していたそうです。
近代(19世紀後半から20世紀初頭)
19世紀後半から20世紀初頭の中世ヨーロッパ(フランスやイタリアなど)でも、クロコダイル革製品が広まっていきます。特に、クロコダイル革を使ったバッグや財布などのアクセサリーが、華やかなパリの社交界で流行しました。
この時代でも、クロコダイル革は贅沢品として知られ、高級革製品や装飾品に広く用いられました。しかし、クロコダイルの生息数が減少するにつれ、素材の入手が困難になり、革製品の生産も減少していきました。
一方クロコダイルの養殖技術が進み、クロコダイル革の生産が復活してきたのも、この時代です。
現代(1945年以降)
現在では、ワシントン条約により違法取引が厳しく規制され、養殖施設において人工繁殖を目的に育てられたクロコダイル革を使って、高級ブランドなどでクロコダイル革の製品が製造され、世界中で愛用されています。
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クロコダイル革の特徴
クロコダイル革は、その特徴的な質感や光沢、耐久性や強度、高級感や存在感から、高級ブランドのバッグや財布、靴などに使われることが多い素材です。
➥ 独自の質感や光沢
クロコダイル革は、鱗の模様が繊細で細かく、鱗自体が凸凹しているため、その凹凸感が独特の質感を生み出します。また、加工の仕方によって光沢感がより強調されるのも特徴です。
➥ 耐久性や強度
クロコダイル自体が強靭な生命力を持っているため、その皮革も非常に丈夫であり、傷や切れ目がつきにくく、長持ちするとされています。
➥ 高級感や存在感
クロコダイル革は希少性が高く、素材そのものが高価であることから、高級感や豪華さを演出するのにぴったりです。また、独特の質感や光沢、鱗の模様が存在感を醸し出し、その存在感がスタイリッシュで上品な印象を与えます。
以上のように、クロコダイル革の特徴は、独自の質感や光沢、耐久性や強度、高級感や存在感があります。これらの特徴から、高級ブランド品などに使われることが多く、ファッションアイテムとしての価値が高い素材と言えます。
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2. コンパクト財布(ミニ財布)の定義
財布業界では、「コンパクト財布」というワードがトレンドになっているのは、皆さんもご存じかと思いますが、「コンパクト財布の定義」を把握されている方は、どの位いらっしゃるでしょうか?
実は意外にも、コンパクト財布の明確な定義は存在しません。したがいまして、当記事ではFirst Reach独自の視点から「コンパクト財布の定義」について考察していきたいと思います。
➤ 小さい × 薄い = コンパクト財布
弊社の考えるコンパクト財布とは、「小さい」もしくは「薄い」を備えた財布です。どちらも兼ね備えて入ればいるほど、理想のコンパクト財布と言えるでしょう。
もう少し具体的に「小さい」と「薄い」について、お伝えします。
「小さい」の定義
結論から申し上げると、小さい財布のサイズは、以下のようになります。
➤ 男性:10.4cm x 10.6cm = 109.2㎠ 以下
➤ 女性:9.2cm x 9.7cm = 89.2㎠ 以下
まず小さいお財布とは、邪魔にならず気軽に持ち歩けるサイズ感、つまり「手のひらにすっぽり収まるサイズ感」だと考えました。そこで、手のひらに収まるサイズというのを数値化する為に、日本人の手のひらのサイズを調べてみることにしました。
人口知能研究センターが実施した日本人の手の寸法統計データによって、日本人男女の「手のひらの最大手幅」と「手のひらの長さ」の平均値が分かりました。
最大手幅 ⇒ 男性:10.4cm、女性:9.2cm
手のひらの長さ ⇒ 男性:10.6cm、女性:9.7cm
このように日本人の手のひらにすっぽり収まるサイズ、男性:10.4cm x 10.6cm = 109.2㎠、女性:9.2cm x 9.7cm = 89.2㎠以内であれば、小さい財布と定義することにしました。
「薄い」の定義
結論から申し上げると、薄い財布の厚みは、以下の通りです。
➤ 厚み:2.0cm 以下
理由は至ってシンプルで、一般的にジャケットのフォルムを維持しながら、内ポケットに収納できる財布の厚みは、約2cm以内と言われているからです。
財布に厚みがあると、内ポケットから財布をなかなか出せず、まごついてしまうことがあります。ジャケットの内ポケットから、スッとスマートにお札やカードを取り出すことができる財布が、薄いコンパクト財布と言えるのではないでしょうか。
コンパクト財布を選ぶ際のポイント
小さいや薄いというだけで、コンパクト財布を選んでしまうのは要注意です。ここでは、コンパクト財布を選ぶ際の大切なポイントについて、以下にご紹介します。
- 販売価格
- 使いやすさ
- 収納力
- 素材・マテリアル
- 色・デザイン
では具体的に、一つずつご説明していきます。
1. 販売価格
コンパクト財布は、長財布と比較するとお手頃な価格が多く、選択肢が増えます。
例えば、手の届かなかったハイブランド品であったり、高価な革として知られるクロコダイル革といったエキゾチックレザーを使用したお財布などが、だいたい5万円以内で手に入れることができます。
ですのでコンパクト財布を購入する際は、ハイブランドや高級レザーの商品も選択肢の一つとして検討してみて下さい。
2. 使いやすさ
長くコンパクトウォレットを愛用したければ、使いやすさもチェックしましょう。たとえお気に入りのデザインをしたお財布を購入しても、最低でも一日一回は使用する財布が使い難ければ、どうしても余計なストレスになってしまいます。
ですから、自分が良く使用するものがカード、紙幣、小銭なのかを把握し、それらの出し入れがスムーズにいくかを検討しましょう。
例えばカード決済が多い方であれば、お財布の外側にカードポケットがあるのがオススメです。というのもカード決済時、財布を開く必要がないだけでなく、複数のカードの中から探す手間も省くことができます。
このように、自分の支払いスタイルに合った使いやすいお財布を選ぶことも大切です。
3. 収納力
クレジットカードや電子決済などキャッシュレス決済が広く普及してきた結果、お財布に収納するものは、以下で十分になりました。
- お札数枚程度、小銭千円未満
- クレジットカード1枚
- キャッシュカード1枚
- 免許証1枚と健康保険証1枚(マイナンバーカード1枚)
どうしても「小さい」と「収納力」は相反してしまいます。しかしコンパクト財布を検討する場合でも、上記の収納量を確保できるお財布を選びましょう。それ以上の収納量が必要な方は、以下のことを検討してみてください。
- クレジットカードの多くは、Android/Apple Payに登録をすると電子決済として使用することができます。カードを1枚くらい持ち歩くとしても、それ以外のカードはスマホに登録しておき必要に応じて使うことが可能です。
- 銀行のキャッシュカードもカードレスで入出金できたり、ある銀行では既にキャッシュカードを登録して電子決済できるようになっています。
- 周知のとおり電子マネーもスマホに入ります。モバイルSuicaやPASMOを使えば、通勤用に携帯していたICカードはスマホと一体化します。
- さらにポイントカードもスマホに入るようになった為、ほとんどのポイントカードはアプリを提示しスキャンしてもらう方向になっています。
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4. 素材・マテリアル
コンパクト財布は邪魔にならないので、常に持ち歩くパートナーになります。常に携帯するからこそ、お財布の革素材やパーツにこだわりを持ちたいものです。
例えば、経年変化が楽しめる革素材。使用すれば使用するほど、自分の色に染まっていきます。最初は同じ革色が、使う環境や使い方で、別の表情が見えてきます。言い換えれば、その人の生き方、個性、暮らし方が革の色に染まり、まさに自分の歴史が刻まれていきます。
他にも、高品質パーツ(ファスナーやボタンなど)を使ったお財布がオススメです。革のお財布であれば、実は革自体ではなく、パーツが破損するのがほとんどだからです。
ですから、例えばボタンであればプリム社のボタンであったり、ファスナーであればYKKであったり高品質のパーツが使用されたお財布を選ぶと良いでしょう。
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5. 色・デザイン
コンパクト財布は、長財布やバッグでは選びづらいような色やデザインに挑戦しやすいのも、特徴の1つです。小さいので、ビビットな色や斬新なデザインでも気になることはありません。むしろ、小さいのでそれくらいの方が、ファッション性としては良いのではないでしょうか。
手にするたびに、気分が明るくなるようなカラーや他の人とは被らないクールなデザイン、クロコダイルやガルーシャ(エイ革)など特別な素材を選ぶのもオススメです。
お気に入りの色やデザインのコンパクト財布を選ぶと、いつもの外出も楽しくなりそうです。
4. クロコダイル革の魅力を活かしたコンパクト財布
「コンパクト財布を選ぶ際に大切な5つのポイント」を学んだあとは、自分のスタイルに合ったお財布を選ぶことが大切です。
お財布と言っても、ジップウォレット、二つ折り財布、三つ折り財布と様々な形状が存在します。それぞれの形状の長所と短所を把握して、自分にピッタリな財布のカタチを見つけましょう。
First Reachでは、クレジットカードや電子決済などキャッシュレス決済が広く普及し、現金を多く持ち歩く必要がなくなった現代に合わせた、必要なものだけをSMARTに収納するクロコダイル革コンパクト財布をメインに展開しています。
キャッシュレス財布
長所
- コンパクトで携帯性に優れる。
- キャッシュレス決済との相性が一番。
- 必要なモノだけを持つ習慣ができる。
- 財布が薄いので、ポケットが膨らまない。
短所
- お札が見えてしまう。
- 二つ折り財布に比べると収納力は劣る。
- 三つ折り財布に比べると収納力は劣る。
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- キャッシュレス財布 2.0|マット加工 黒/黒|Shakhnoza
- キャッシュレス財布 2.0|マット加工 茶/茶褐|Shakhnoza
- キャッシュレス財布 2.0|マット加工 紺/茶褐|Shakhnoza
ジップウォレット
長所
- お金やカードをお財布からなくさない安心感。
- コンパクト化&収納力を両立。
- ファスナー閉じな為、多少の容量オーバーにも耐えうる。
短所
- 二つ折りや三つ折り財布と比較すると多少サイズ感がある。
- ジップを開けるワンアクションが必要。
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二つ折り財布
長所
- コンパクトなのでズボンのポケットに収納できる。
- 開くだけなのでお札を取り出すアクションが簡単。
- キャッシュレス決済との相性抜群。
短所
- カードポケットや小銭入れが重なるので厚みが出やすい。
- お札が二つ折りの形状に曲がった形で収納される。
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三つ折り財布
長所
- コンパクトで携帯性に優れる。
- パンツやアウターのどんなポケットにも収まる。
- 必要なモノだけを持つ習慣ができる。
- キャッシュレス決済との相性良し。
短所
- 二つ折り財布に比べると収納力は劣る。
- 折りたたむ分どうしても厚みが出やすい傾向にある。
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薄い長財布
- スッキリしたフォルムでスーツに合う。
- 二つ折り財布より薄く、お札を折りたたまず綺麗に持ち歩ける。
- クロコダイル革の素材感を存分に味わえる。
- ズボンの後ろポケットからはみ出る。
- 収納数がある代わりに財布の厚みが出てしまう傾向がある。
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それぞれの特徴を理解して、自分のスタイルに合ったクロコダイル革のコンパクト財布を選びましょう。
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